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ドル安に一服感、新規ドル買いの動きが強まる
3月7日
昨日の市場では、
色々と動きが見られたが
もっとも目立ったのはドル買いと言う展開。
ドルに対して新規で大きな材料が出たわけではないが
先週のドル売りに対して、
ドル円の115.50など
一応の目処がついて一服感が強まったことで
ポジション調整プラス新規ドル買いの動きが
ヘッジファンドなど海外の投資家を中心に強まっていることなどが
ドル買いの強まっている要因か。
ドル円に関しては、
ドルの全般的な買いに加えて
GMによるスズキ株の売却や
ソフトバンクによる英ボーダフォン日本法人の買収に絡んだ
外貨買い円売り(株の売買代金に必要な外貨の買い円売り)の思惑も
円安を呼び、
朝の116円ちょうど近くから
117円台半ば越えまでと
大きくドル高円安が進行。
ドル安の流れは完全に一息ついた形。
9日の日銀金融政策決定会合での
量的緩和解除の思惑についても
織り込むべき分はかなり織り込みが済んだという見方があり
どちらかというと解除が行なわれなかったときのリスクを意識する向きが
昨日に関しては目立つ形になった。
欧州通貨などに対しても
特に新規材料は無いものの
ドル買いが進んだ。
ユーロの1.21、ドルスイスの1.29などを越えきれなかったことで
ポジション調整の動きなども強まったと見られる。
【東京時間】
週明けの市場、
最初はドル売りが強まる動きから始まった。
薄商いの中、
ユーロドルの1.2050越えのストップを狙いにいく動きが強まり
ユーロやポンドなどが対ドルで上昇。
ドル円もそうした動きにつられて
116円ちょうどを試しにいく動きになった。
しかし、そうした動きが落ち着くと、
その後は円売りが主体の動きに。
9日の日銀金融政策決定会合における量的緩和解除について
織り込む分は、既に織り込まれており、
逆に緩和解除が4月以降にずれ込むリスクを捉えての円売りの動きが強まった。
また、ソフトバンクのボーダフォン日本法人の
一兆円以上といわれる買収や
GMによるスズキ株の売却などの報道を受けて
(株式代金の支払いの為の)外貨買い円売りが起こるとの見方から
ドル円やポンド円を買う動きが強まったと見られる。
ドル円は、朝一売りに回った短期筋のストップなどをしっかりこなして
117円台まで上昇。
ユーロ円やポンド円などクロス円でも円売りが進行し、
円安の目立つ時間帯になった。
【ロンドン時間】
ロンドン時間は、ドル買いが目立つ展開になった。
まず目立ったのが
ポンドの上昇。
ドイツの工業ガスエンジニアリング大手リンデグループによる
英の産業ガス大手BOCの買収に合意との報道があり、
80億ポンド(約1兆6千億円)ともいわれる買収資金に絡んで
ユーロ売りポンド買いが出るのではとの思惑が
市場で広がった。
日本のソフトバンクによる英ボーダフォン日本法人買収の話も
ポンド買いを支え、
ポンドは
東京時間に頭を抑えていた1.76を越えて
1.7620越えまで上昇を見せた。
ポンドドルでのポンド買いドル売りにつられる形で
ユーロも対ドルでは若干上昇、
ドル円でもドル売りが出る動きが見られたが
その後ポンド上昇の動きが落ち着くと
一転ドルが堅調な展開に。
目だった心気材料が見られたわけではないが、
オプション取引に絡んだ売りがあると噂される
ユーロドルの1.21ちょうどが重く、
短期筋のポジション調整でのユーロ売りドル買いを誘ったことをきっかけに
朝一買い進まれたポンドドルでのポンド売りドル買いなどもでて
対欧州通貨を中心にドル買いが進む展開。
ドル円も売りをじりじりこなしながら
117円台前半で堅調に推移。
【ニューヨーク時間】
ニューヨーク時間に入っても
ドル買いの流れは止まらず、
ドル円は断続的な売り注文をこなしながら
117円台半ば越えを果たす展開。
1.2000手前で一旦下落が止まるかに見えたユーロも
その後のドル買いの流れの中で
1.2000を割り込んでユーロ売りドル買いが進む動きとなり
ロンドン時間に1.76台をつけていたポンドドルも
1.74台後半まで下落するなど
軒並みのドル高となった。
ユーロの1.21、ドル円の115.50など
ドルの安値がしっかりしてきたこともあり、
先週のドル安ムードの中に積みあがった
ドル売りポジションの調整が起こっていると見られる。
また、日本時間0時に発表された
製造業新規受注の数字が
予想ほどの落ち込みを見せないなど、
米景気が依然好調であることも
ドル買いに安心感を与えている。
【今後の見通し】
一旦ドル安に一服モードが出来てきている。
ドル円は、9日の日銀金融政策での
量的緩和解除も織り込んできており
リスクとしては、解除が行なわれなかったときのほうが大きいとの
見方が出てきている。
また、今週金曜日の米雇用統計も
強めの数字が期待されており
ドル買いを支えている。
もっとも、ドル円、ユーロドルともに
ここからはドル売りがある程度控えているだけに
一気にドル高進行とはいかないようだ。
リンデーBOC、ソフトバンクーボーダフォン日本法人と
大型M&A案件に支えられたポンドは、
こうした案件に絡んだポンド買いの意識もあり
下値では買いが出てきそうだが、
いつ頃実際に為替取引が出てくるのか、
また、買収額のどの程度の為替取引が必要なのかなのは
まだ未知数な為、
実際の影響力を測るのは難しい。
ただし、こうした案件に絡んで一気に大量の為替取引が出てくる可能性がある
(一気に為替取引を行なう必要も無いので、影響が出ない可能性もある)
と言うことだけは注意しておきたいところ。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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