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ユーロを中心にドル全面高。
3月8日
昨日の市場では、
ドル高が大きく進行する動きを見せた。
特に目立ったのは
ユーロドルでのユーロ売りで
ユーロドルは東京朝の1.20台前半から
1.18台後半までと約150ポイントの大幅安(ユーロ安ドル高)。
ポンドドルなども同じく150ポイント程度の下落を見せ
ドルスイスが大きく上昇するなど、
欧州通貨もつられて軒並み大幅なドル買い。
ドル円も118円台に一時乗せるなど
ドル買いが進んだが
ユーロほど目立った動きにはならず。
背景にあるものは、
ここに来て好調さの維持が目立つ米経済を受けて
利上げの継続期待が強まっていること、
およびその動きが長期金利にも波及してきていること。
これまで、後一回もしくは二回と見られてきた
米FOMCの利上げが
後3回以上と見る向きが増えてきたことなどが
金利の動きに敏感な市場のドル買いを読んだものと見られる。
逆に、円などは政府要人の警戒発言から
量的緩和が明日解除されないリスクを意識する動きが出てきており
円売りにつながっている。
商品市況が軟調なことも有り
AUDやNZDなどのオセアニア通貨も対ドルで売られており
ドルは全面高の様相を見せている。
昨晩利上げを発表したカナダは
発表時の声明が、今後の利上げについて
やや弱気なトーンとなったことで
カナダ売りを呼び、
ドルカナダも大幅なドル高カナダ安となっている。
【東京時間】
欧州通貨に対するドル買いが目立つ展開。
目立った新規材料が出たわけではないが
先週進んだ欧州通貨買いドル安の動きの
反動が出ているとみられた。
ユーロドルの1.1980割れには、
先週の1.21トライの際に出来たユーロ買いポジションの
ストップロスの売りが入っていたとみられ、
このポイントを抜けたあとは、
ユーロ売りが加速した。
前日には、買収案件などで買い意欲が見られたポンドも、
じりじりと頭を抑えられる展開。
ドル円が118円台にあるとみられる輸出筋のドル売り注文などを意識して
ドル買いの勢いにかけた分、
クロス円での欧州通貨買い円売りも目立った。
0.6550割れにストップがあったNZDに対する売りも目立った。
米ドルの利上げ継続期待が強い中、
明日の政策金利発表で、金利が据え置かれる可能性の高いNZDとの
金利差縮小傾向を嫌ったNZD売りなどが出ていたと言われる。
【ロンドン時間】
ロンドン時間に入っても、
欧州通貨安ドル高の動きは止まらない。
米FOMCの利上げが
後3度ほどあるのではという見方が広がり
米金利が上昇していることなどが
背景にあるとみられた。
特に、先週買いが目立っていたユーロに対する
ドル買いが目だち、
1.1950をしっかり割り込んで更なる投売りを呼ぶ状況。
ポンドも1.7450,1.7400,1.7375と断続的にあった
ストップロス注文をこなしながらの下落になった。
こうした欧州通貨に対するドル買いを受けて
ドル円も、117円台後半の売り注文をこなしながらじり高となり、
118.00越えのストップを瞬間こなす上昇。
しかし、118円台には本邦輸出勢などからのドル売りが控えており
その後は頭が重く推移した。
【ニューヨーク時間】
ニューヨーク勢が参加してきても、
動きは特に変わらず
ドル買いが優勢な展開が続いた。
ユーロドルの1.1900近辺、
ポンドの1.7350近辺はオプション取引などに絡んで
若干買いが見られ、下値進行を拒む動きも見せたが、
オプション行使期限が過ぎたNY昼ごろには
こうした水準も割り込んで下値トライとなった。
ドル円は、118円台の輸出勢などの売りに上値トライを止められたところに
ユーロ円でのユーロ売り円買いが入り、
一旦117.50近辺まで下落したものの
ドル高の流れは止まらず
その後値を戻している。
利上げを発表したカナダは
その後の声明で、今後の利上げの必要性について
ややトーンダウンした発言を行いカナダ売りを誘う展開。
このところの好調なカナダ経済を好感して
ドルカナダは先週1.15台半ばから
1.13ちょうど近辺まで下落(米ドル安カナダ高)したが
昨日の動きで再び1.15台に乗せ、
下落の大部分を取り戻した格好。
【今後の見通し】
後1回、もしくは2回と見られていた米FOMCの利上げに対して
後3回程度あるのではとの見方が広がってきた。
金利を意識した動きの続く今の市場において
こうした見方の台頭は
大きなドル支援材料。
ユーロの1.18台には中銀のユーロ買いの噂(介入ではなく商業ベース)、
ドル円の118円台には、
本邦輸出勢などからのドル売りの話などがあり
簡単にドルが上昇する水準ではないが
基調としてのドル買いは続きそう。
また、円に関しては、
小泉首相をはじめとした政府関係者からのけん制発言を受けて
今日、明日の金融政策決定会合(結果発表は明日)において
量的緩和が解除されないリスクを意識する向きが増えてきた。
基本的には、解除が織り込まれた形で動きが進んできただけに
もし解除が行なわれなかったときは
円売り材料となってきそうだ。
水準的には、117.50を維持するかが焦点。
ここを維持している間は、
ドル円の上値トライムードが続く。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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