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今日の日銀金融政策決定会合控え様子見ムード広がる
3月9日
さて、今日は日銀の金融政策決定会合の二日目。
量的緩和が解除されるか否かに注目が集まります。
何も無ければ通常昼頃には終わる会合ですが
政策が変更される時には、なかなか終わらないことが多く、
時間が経つにつれて市場の思惑も広がっていくというのが
いつものパターン。
さて、今回はどうなりますか。
昨日の市場、
欧州時間にユーロやポンドなどの欧州通貨が買い進まれ
欧州通貨高ドル安になる場面が見られた。
火曜日の欧州通貨売りが激しかった分
調整の動きが入ったことが原因と見られる。
ドイツ連銀ウェーバー総裁やオーストリア中銀リープシャー総裁から
ECBの利上げ継続を示唆する発言が相次いだことも
ユーロの買戻しを誘い、
ユーロは1.18台後半から1.1940近辺まで値を戻す動き。
もっとも、火曜日の動きに比べると動きは大人しく
ドル円などは基本的に117円台後半での
レンジ取引。
今日の日銀金融政策決定会合、
明日の米雇用統計をにらんで
一旦様子見となる投資家も多く、
大きな方向感が出てこなかった。
欧米の目立った経済指標は無し。
早朝に発表されたNZの政策金利は
予想通り据え置き。
その際に、ボラードNZ総裁が
今年中の利下げを否定する声明を発表したことで
NZ買いが瞬間起こったが、
それ以外の文面では、経済成長に弱気なコメントが出るなど
それほど強い内容とはいえなかったため
反応は限定的。
【東京時間】
東京時間は、円の行って来いの展開。
前日ニューヨーク時間の夕方にかけて
118円台をトライしたものの
上値が重かったことを嫌気して
ポジション調整の動きが強まり
117.50を割り込んだことで
短期筋からの投げ売りが入って下落。
117.30近くまでドル安円高が進んだ。
また、本邦輸出企業などからのドル売りも一部入っていたと見られた。
しかし、午前11時頃の安倍官房長官の定例記者会見の席で
「これまでの小泉首相の答弁を聞いてもらえれば
政府の立場は理解していただける。」など
日銀の量的緩和解除を牽制する発言がなされたことなどを契機に
円売りが目立つ形になり
ドル円、クロス円でドル高、ユーロなど欧州通貨高、円安の動きとなった。
もっとも
118円近辺の重さは意識されており
朝の下落前の水準に戻しただけの
行って来いの展開に留まった。
【ロンドン時間】
ロンドン時間に入ると
一転欧州通貨高が強まる展開になった。
東京時間から続くクロス円での欧州通貨買い円売りの動きが続いたほか、
ユーロドル、ポンドドルなど対ドルでも欧州通貨買いが目立った。
こうした欧州通貨買いのきっかけになったのは、
英HBOS住宅価格の好結果。
前回-0.4%(-0.2%に修正)であった住宅価格指数は
+1.4%と大幅に改善。
英国指標の中では注目度の高い住宅関連の数字の好結果ということで
ポンドの買いを誘った。
(HBOS:ハリファクスバンクオブスコットランド、
民間商業銀行の出している指標ということもあり、事前のエコノミスト予想値等は無し)
この結果を受けて、英国内の機関投資家からのポンド買いが活発になったといわ
れ
1.7360近辺から1.74台までポンドが上昇。
ユーロもつられる形で1.19台まで値を上げた。
またこの上昇時には、オランダのメディア関連に関するM&Aがらみの
ユーロ買いの噂も流れていた。
さらに、こうした欧州通貨高の動きに勢いを与えたのが
ドイツ連銀ウェーバー総裁による
「ユーロ圏には著しく過剰な流動性がある。
ECBの利上げ後も、中・長期的な物価リスクがある。」といった発言。
この発言を受けて
市場はユーロの利上げ継続期待を強め、
ユーロドルは1.1940近辺まで進む展開。
しかし、ポンドが思ったほどついてこないなど
欧州通貨の上値追いにも慎重な姿勢が見られた。
テクニカル的にも、100日移動平均線で頭を抑えられて形なった後
ポジション調整の動きが強まり、
ロンドン時間の上昇分のかなりが戻される動きになった。
ロンドン時間にもう一つ目だったのが
ドルカナダの米ドル買いカナダ売り
火曜日の利上げ後の中央銀行の声明が
利上げ継続にやや弱気なものになったことを受けてのカナダ売りの動きは
火曜日NY時間に強まった後、東京時間は一服していたのだが
ロンドン勢が入ってきて再び勢いを取り戻した形で
火曜日の高値を越えて1.1530越えまで上昇。
利上げを前に先週進んだドル売りカナダ買いの動きのほとんどを取り戻す形にな
った。
【ニューヨーク時間】
ニューヨーク勢が参加する頃に
一旦欧州通貨買いの調整が入る動きを見せた後、
まちまち。
もっとも、東京ロンドン時間ほどの値動きは無く、
レンジの中での取引と言う印象。
今日の日銀金融政策決定会合や
明日の米雇用統計など
重要指標が目白押しな中
一旦様子見ムードが広がっていた。
ウェーバーやリープシャーといった
ユーロ加盟各国の連銀総裁からの
利上げ示唆発言などを好感して
下値からは買いが入り
ユーロドルは基本的に堅調。
今日のMPCで金利据え置き発表が確実視されるポンドは
ユーロの動きには同調せず
やや軟調地合いも
1.7350には買いが入る。
ドル円は、今日の日銀金融政策決定会合街で
様子見ムードが強く、
117円台後半で小動き。
ニューヨークの夕方には、
NZの金利発表があり、
予想通り金利を据え置き。
その際の総裁の声明において
今年中の利下げについて否定的な発言があったことで
瞬間買いが出たものの
思ったほどの反応は見せず
すぐに金利発表前の水準まで戻される展開となった。
貿易赤字について、持続不可能としたことや
経済見通しについて弱気な発言を行なったことが
NZの頭を抑えたと見られる。
【今後の見通し】
今日の日銀金融政策決定会合が意識されるところ
解除すれば円買い、解除しなければ円安材料ではある。
通常よりも会合が長くなる可能性が高く、
直前の市場の思惑の高まりから来る
短期筋のポジション動向にも注意が必要。
今回の会合で解除が行なわれなくても
4月には行なわれると見られ、
そうしたほうが政府.日銀の関係は良好かもしれないが、
CPIなどの数字が出揃っている中、
本来緊急避難的な政策である量的緩和を解除できないとなると
中央銀行の独立性に対して
疑問の声が上がる可能性が高く
日銀としては、解除を行なう行なわない両方ともに
プレッシャーがある状態。
ユーロなどの欧州通貨の関心は、
金曜日の雇用統計のほうが大きい。
FOMCによる利上げが
もう少し続くのではと言う見方が強まってきている中で
そうした見方をサポートするような
強めの数字が出てくるかに注目。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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