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量的緩和は5年ぶり解除もゼロ金利解除は先になりそうという思惑で円売り
3月10日
昨日の市場、最も注目されたのは、
日本の金融政策決定会合。
量的緩和の解除自体は好感されたものの
その際の声明で
CPIの目安として
0-2.0%、中心値を1.0%前後としたことで
今後のゼロ金利解除まで
かなりの時間を要しそうだと言う見方が広がり、
円売りにつながる形になった。
今日、米雇用統計を控えて
様子見ムードの参加者もいるなか、
円に関しては
量的緩和解除と言う大きな政策転換を受けて
市場の動きが神経質なものになり
ドル円は、
解除発表後の118.30越え
その後の117.10割れまでの1円以上の円買い、
さらに解除後の高値を越える118.40越えと
大きな振幅を見せる展開。
ファンドなど、大口投資家の注文なども
かなり活発に入ってきており
大きな節目を越えて
新たな展開が期待される場面に差し掛かった感があった。
その他通貨も軒並みドル買いが優勢になったが
ユーロドルが1.1900手前で
ユーロ安ドル高進行を阻まれるなど
ドル円に比べると大人しい展開。
こちらは今日の雇用統計待ちのムードがあった。
【東京時間】
金融政策決定会合の結果が出るまでは
様子見ムードの展開。
何も無ければお昼頃に終了することの多い会合が
お昼を過ぎても終わらなかった為、
午後からじりじりと円高傾向になったが
動きは限定的なもの。
午後2時40分に、会合の結果が発表され
量的緩和解除が発表されると共に、
目安とするCPIの水準を
0-2.0%、中心値1%前後と発表。
早期のゼロ金利解除が難しそうとみた市場は
円売りで反応した。
ドル円は
117円台半ばから118円30銭近辺まで大きく上昇、
クロス円などもこの動きに追随し
円安が進む展開。
しかし、118円台ではヘッジファンドなど
海外大口投資家のドル売り円買いを浴び、
すぐに117円台に戻す展開になった。
ゼロ金利解除が遅くなりそうと見た日本勢に対して
海外投資家は、
金融政策の変更そのものを好感して円を買う動きにつながったとみられる。
【ロンドン時間】
海外勢が本格参加してくると、
円買いの動きが強まった。
ゼロ金利解除は遠いとはいえ、
とりあえず金融政策変更がなされたということを好感して
ヘッジファンドなど海外の大口投資家が円買いに回ったことで
117円台後半からも売りが出て、
117.50を割り込むと、
会合後の声明を受けて
118円台でドル買い円売りに回った短期筋から
ドル買いポジションの投げが出る形になり
一時117.10近辺と、会合後の高値から1円以上もドル安円高が進んだ。
もっとも、ロンドンの昼頃からは、
ニューヨーク時間に発表される米貿易収支を前に
ポジション調整の動きが強まり
再び117円台半ばをつける展開。
117割れを果たすことが出来なかったことで
下値のしっかり感を残したまま
一端の下値追いは終了。
クロス円は、基本的にドル円に追随する動き。
ドル円以外の主要通貨は、
貿易収支、明日の雇用統計と
重要指標が続くことで
様子見ムードが強く
レンジの中での取引に留まった。
【ニューヨーク時間】
米貿易収支は、
685億ドルの赤字と、予想の665億ドルを越える大幅な赤字。
単月での過去最大を更新した。
もっとも、それまでドル円での動きが派手だった分、
落ち着いた反応という印象で、
発表前にドルの買い戻しが目立ったドル円は
117.60/65から40割れまでの小幅安の後、値を戻した。
欧州通貨も小動きな反応で
ユーロドルは1.1915/20から1.1935/40まで上昇した後
値を落とした。
その後は一転、ドル高が優勢な展開に。
特に実需筋などから大口の買いが入ったと見られるドル円での
ドル買いが目立ち、
再び118円台に。
118円を越えてからは
ヘッジファンドなどからのドル買いが入っていたとも言われ
量的緩和解除後の高値を超えて
118.40越えまでドルが買い進まれる場面も見られた。
量的緩和解除後に118円台を買いに回った短期筋のポジションが
ロンドン時間の117.10割れまでの下落でほとんど解消されており
市場のドル買いポジションが軽くなっていたことも、
ドル買いを誘ったと見られる。
また、単月での過去最大の貿易赤字という
米国にとってマイナスの材料に反応が鈍い市場の動向を受けて
市場に安心感が出ている部分もあった。
その他の通貨ペアでも
ドル買いが目立つ形になったが
ユーロドルに関しては
1.1900近くのオプション取引に絡んだ買い注文が入っており
1.19手前で(ユーロ安)ドル高進行を阻まれた。
【今後の見通し】
なんといっても
今日は米雇用統計待ちという部分が大きい。
セントルイス中銀のプール総裁発言などをきっかけに
米国の利上げが今年中に後3回程度あるのではと
市場の米金利への見方が強気になりつつあるなか、
強めの数字が出て、そうした見通しをサポートするかがポイント。
依然好調な米経済動向を反映して
前回よりもやや強めの
21万人ぐらいの就業者数増加と言う見通しなっており
こうした強めの数字がしっかり出てくるかが見ものになっている。
ドル円は、118.50に目先のポイントがありそう。
しかし、昨日の下げで117.00を割り切れないように
下値しっかり感が市場で広がっており
ドル買いに安心感が出ている中、
安値ではドルを拾いたいと言う向きは多い。
数字次第ではあるが
数字が予想とそれほどぶれない限り
117円台後半あたりから買いが入ってきそうである。
ユーロは1.19を割り込んでも
また買いが出てきそうだが、
1.20越えを買ってしまった向きの戻り売り意識も強く
頭は重い。
また、ポンドも先週何度か高値を切り上げて上を試したものの
再び落とされてきたことで
上値追いに慎重な姿勢が見られ
こちらも軟調(ドル高)地合い。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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