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雇用統計を受けて,ドル買いが進む
3月13日
金曜日、最も注目された米雇用統計は
サービス業などでの雇用状況が好調であったこともあり
予想の21万人を超える24.3万人という好結果。
天候不順ということもあって
一部専門家が弱めの予想を出していたこともあり
発表後はドル高が優勢な展開。
ドル円は、ストップも巻き込んで119円台まで上昇し、
その後も高値圏での推移になった。
その他通貨も、ユーロを除くと
軒並みドル高に推移し、
市場は雇用統計の結果を素直に受け止めた形。
ただし中銀などによる下値での買いの噂がある
ユーロドルに関しては
1.1850のポイントを抜けきれなかったことを嫌気しての
ユーロの買い戻しが活発に入り
値を戻す形となった。
雇用統計前の動きを簡単にまとめると
東京時間は日銀金融政策会合後の円安傾向が続き、
その後ロンドン時間に入って
雇用統計が弱めになるという噂もあって
ドル売りが優勢になって、
日本時間午後10時半の米雇用統計を迎えた。
【東京時間】
木曜日の日銀量的緩和解除後の
円売り傾向が継続。
ドル円は118円台後半を一時つける動きとなった。
木曜日の量的緩和解除後、
ロンドン時間に一時ドル売り円買いが進んだものの
NY時間になって反転、
118.40近辺までドルが上昇した後を受けての東京市場は
ドル円が堅調な展開となり
118.50越えのストップをつけてさらに上昇した。
その後一旦もみあいを見せたものの
午後に入ってドル買い円売りの動きが強まり
118円台後半をつける動きに。
クロス円などは、ドル円に同調する動き。
ユーロドル,ポンドドルなどドル円以外の対ドル通貨ペアは
夜の米雇用統計控え小動き。
【ロンドン時間】
朝方は、
東京午後のドル買いから一転、
ドル売り円買いが目立つ展開になった。
米国から、かなり大口のドル売り円買い注文が入ったことをきっかけに
ドル円は値を落とし、
短期筋の、米雇用統計前にある程度ポジションを整理したいという意向も加わって
下落幅を広げ
118円を瞬間割り込む動きとなった。
欧州通貨なども、こうしたドル円でのドル売りに反応し、
欧州通貨高ドル安が目立つ展開。
この後の雇用統計が天候不順の影響で
10万人前後のかなり弱いものになるのではという市場の噂も
こうしたドル売りを支える形になった。
【ニューヨーク時間】
注目の米雇用統計は
非農業部門雇用者数が予想の21万人に対して
24.3万人という好結果。
昨年11月以来の20万人の大台突破となった。
もっとも、前月の数字が19.3万人から17.0万人に下方修正されたこと
平均賃金(3ヶ月平均)が2.9%から2.2%に減速していたことなど
単純に強いとは言い切れない一面もあった。
ただ、市場は直前の米証券会社などの弱気予想を意識した動きなどがみられていたこともあって
24.3万人という結果に素直にドル買いで反応。
ドル円は118.30/40からすぐに118円台後半に、
さらにそこから中東勢の大口の買い等に119円越えを果たして
119.15をつける結果になった。
ポンド,スイス、オセアニア通貨など
その他通貨でもドル買いが進む展開で
市場は、雇用統計に素直に反応した形になったが
唯一動きが違ったのが
ユーロドル。
テクニカル的に重要なポイントである1.1850をサポートしたことで
短期筋を中心に利益確定の買いが出て
1.19近くまで切り返し、
さらに1.19を越えたことで、
数字後ユーロ売りドル買いに回った向きの買い戻しがもう一段入って
結局数時前の水準まで切り返しを見せた。
金利/債券市場は、
平均賃金の減速等を警戒して
為替市場ほど強気なものにならず、
落ち着いた取引に留まった。
株式市場は、堅調な推移。
【今後の見通し】
雇用統計も堅調になり、
米利上げ期待は今後も強まったままであることが期待される。
円は、量的緩和が解除されたとはいえ
ゼロ金利の解除まではまだ間があることもあり
金利差拡大期待を受けたドル高円売りを意識する向きは多そうだ。
もっとも、ユーロが今回の雇用統計で下がりきらず
切り替えしてきたことはやや不安材料。
世界中で最も取引量の多いユーロドルでドル高とならないと
全体としてのドル高感に水を刺され
調整ムードが出てくる可能性がある。
また、スイス,ポンドなどもドルの上値では売りが出ていたこともあり
一本調子のドル高は難しい可能性も。
ドル円も、
上値を追いかけるよりは
丁寧にいいところを拾いたい雰囲気。
118.70 そこを割り込むと118.30/40といったところが
目先のポイントになってきそうだ。
上値は119.40/50に売りがいるようで
そこを越えると120越えが意識されてくる。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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