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米CPIの数字が弱く、ドル売りが優勢
3月17日
昨日の市場、
東京市場ではドル買いが優勢な展開を見せたが
海外市場で動きが一転。
ドルが全面安の展開を見せた。
欧州時間に入って
MSNI(マーケットニュースインターナショナル)が
ECBは中立的金利水準(3-4%)を目指すという報道を流したこともあって
ユーロ買いが対ドル、対円で活発になり
その後NY時間には言って
米消費者物価指数が弱めの数字になったことで
ユーロドルを中心にさらにドル売りが強まり
さらに
米軍のイラクでの大規模空爆の話が伝わったことで
さらにドル売りという展開に。
ユーロのほかに買いが目立ったのは、
イラクの空爆の話を受けて
安全通貨としてのスイス買い(有事のスイス買い)
スイスは東京時間午後の1.3000近辺から1.28台まで売り込まれた。
ドル円は、東京時間からロンドン時間にかけて上をトライしたものの
118円をつけ切れなかったことで
上値の重さに嫌気が差していたところに
米消費者物価指数の弱めの数字が加わり、
117.00近くまで一気に下落、
その後も続くドル売りに
116円台まで売り込まれる展開になった。
なお、そうしたドル全面安に近い中でも
弱さが目立ったのがNZDで、
お昼に出たNZ首相の
NZD安が輸出を助ける発言などもあって
NZD売りが続き、
朝の0.6450近辺から一時0.6350近くまで売りが進んだ。
【東京時間】
東京市場は、
ドル買いが優勢な展開。
前日、対米証券投資の数字を受けてドル売りが大きく進んだ分の
調整の動きが目立った。
ドル円は、前日の下げの局面において117円ちょうど近くがしっかりしていたことで
いったん短期筋の調整を誘う展開。
午後の福井日銀総裁の参院委員会答弁および講演会を控え
金利上昇傾向にあった円債/短期金利市場が落ち着いていたことも
調整の動きを出しやすくした。
午後の委員会答弁で福井総裁は
「ゼロ金解除の時期を論じるのはあまりに早い」と
市場の早期解除期待をけん制する発言を行い
円売りに拍車がかかり、
118円を試す動きを見せたものの
118円手前の売りに頭を押さえ込まれた。
ユーロも基本的には調整の動きが中心で、
ユーロ売りドル買いがやや優勢。
朝方にでた住宅関連指標が好調で買いを呼んだポンドも
その後ユーロや円に対するドル買いの動きにつられ
結局ポンド安ドル高圏に。
【ロンドン時間】
ロンドン時間にはいると
ドル高の動きが止まり
今度は、ユーロ買いの動きに。
この動きに関しては、二つのきっかけがほぼ同時に入った
ひとつは、
ハーレー アイルランド中銀総裁が
追加利上げは必要であると発言したこと
二つ目は、
MSNI(マーケットニュースインターナショナル:ECB内部とのコネクションが強いと言われる
通信社)が
ECBは中立的金利水準(3-4%)を目指すという報道を流したこと
米国の利上げ局面の早期終息期待が強まっている中
ECBの追加利上げ期待の強まりにたいして市場は素直に反応して
ユーロドルは1.20台前半から1.21手前まで上昇。
この時点ではまだ下値しっかり感のあったドル円にも支えられて
ユーロ円は141円台半ばから142円台へと上昇した。
【ニューヨーク時間】
ニューヨーク時間に入ると
主役は、ユーロからドルに。
午後10時半に発表された
米消費者物価指数(CPI)のコア部分前月比の数字が
予想を0.1%下回るなど弱めの数字になり
米国の利上げ局面の早期終息期待が強まったことを受けて
ドル売りの動きが一気に加速した。
ユーロドルは、ロンドン時間に頭を抑えた1.21を越えて上昇。
118円を何度かトライしたものの付けきれず
頭の重さが意識されたドル円も117円台後半からちょうど近くまで売り込まれた。
その後でたフィラデルフィア連銀景況感指数も弱めの数字でドル売りが継続、
さらに
米軍がイラクに対して戦争開始後最大の空爆が行われたと発表したことも
ドルの売りを呼び、
ドルは全面安に。
ユーロは、1.21半ばのポイントも抜けて1.22に迫る動き。
ドル円も117円を割り込んで116円台後半での推移。
有事の避難通貨であるスイスも大きくドル売りスイス買いという展開。
【今後の見通し】
ドル売り材料に反応が強い状況が依然続いている。
昨日の東京時間のように
材料がなければドル買いも入ってくるあたりが
やりにくいところではあるが
追加利上げの早期終息期待を受けて
ドルポジションを減らしにかかっているヘッジファンドなどもまだ見うけられ
ドル売りに反応しやすい状況は続きそう。
ドル円も目先のポイント117を割り込んできたこともあり
下値リスクは大きい。
もっとも、思ったほど117割れ後のフォローが小さいこともあり
あっさり117円台を回復するようだと、
下げ一服期待もある。
ただし、今日も米鉱工業生産など
注目度の高い指標が控えており
こうした指標が弱めの数字になってくると
今の状況ではドル売りに反応しやすそうだ。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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