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PPIコア受け、米利上げ継続期待強まる


3月22日

************忙しい人のためのサマリー*********
朝方のバーナンキFRB議長の講演では、利上げ局面終息を示唆せず。

NY時間の米生産者物価指数コア部分が堅調ということもあって、
債券市場が主導で、米利上げ基調継続期待が強まり
ドルは全面高に。

ドル円は、月曜日の115円台半ばまでの下落で一応の到達感。
利益確定の買いに加え、新規ポジションの作成も。
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昨日の市場では、
朝のバーナンキFRB議長の講演において
早期利上げ終息が示唆されなかったことに加え
夜の米PPIコアが堅調だったことで、
米国の利上げ基調継続の思惑が強まり
ドルはNY時間に大きく買い進まれる展開になった。


月曜日の市場で115.50という重要ポイントで円高進行を止められ
116円台を回復していたこともあり
下値安心感の出ていたドル円は
NYK午後に入って117円台を回復する動きを見せている。

二年債などの利回りが今回のPPIなどを受けて上昇しており
今後の利上げ継続期待が強まっていることを感じさせる。

ユーロやポンドなど欧州通貨に対しても
ドル買いが進んでおり、
金利主導の今の市場展開において
ドルの利上げ継続期待の強まりは、
大きな材料となったようだ。

【アジア時間】

東京は、春分の日でお休み。
参加者が少ないこともあって
静かな取引になる中、
午前中に行なわれた
バーナンキFRB議長の講演などをうけての
ドル買いがやや優勢になった。

バーナンキ議長は、市場で噂になっている
早期利上げ終息を示唆するような発言を行なわず、
米経済の底堅さを指摘。
市場で利上げ継続期待が強まったことで
ドル買いに安心感を与えた。

これを受けて前日夜に116円台半ば手前まで上昇していたドル円は
116円台後半まで上昇。
ユーロも若干ドル買いが出て1.21台半ばを割り込む展開。

なお、動きが目立ったのはNZD。

このところ下落が目立つNZDは、
東京勢がお休みということもあって、
いつも頭を抑えるNZDJPYの売りが昨日は目立たず、
利益確定のNZD買いが入る展開になった。

オセアニア時間は、それでも頭が重く
0.62台前半で下を試す場面も見られたが
その後買い戻され、
0.6270近辺まで上昇。

【ロンドン時間】

ロンドン時間まず目立ったのはポンドの動き

インフレターゲットを採用する英国において
中央銀行(BOE)がもっとも意識する政策対象指標である
消費者物価指数(HICP)前年比の数字が昨日発表された。

午後6時半に発表されたこの数字を巡っては、
事前の段階で、
エコノミストによる予想の中心値2.0%を
下回ってくるのではという思惑が市場で広がり、
ポンド売りドル買いを呼んだ。

ポンドはこの思惑に、1.75台半ばから1.7460近辺まで下落。

実際には、予想通り2.0%と前回の1.9%を上回ったことで
1.75台を回復した。
もっとも、東京時間の水準までは戻せず、
全般的に頭の重い印象は残した。

ユーロは、フィンランド中銀のリッカネン総裁が
ECBの金利は依然低すぎると発言したことなどを受けて
ユーロ買いが優勢になったものの
動きは限定的。

ドル円は、東京時間同様、
下値しっかりという展開が続き、
116円台後半での推移。

アジア時間に戻しを見せたNZDは
海外勢が本格参加してきて、
本来のNZD安基調が復活。
調整が入った分、下落にも勢いが見られ
オセアニア時間の安値を割り込んで
0.6200手前までと、
2004年6月以来、20ヶ月ぶりの安値圏までNZD安が進んだ。
海外の大口投資家などからのNZD売りがいぜん活発であることを感じさせた。

【ニューヨーク時間】

ニューヨーク時間の注目は
米生産者物価指数(PPI)の数字であった。

東京朝のバーナンキFRB議長発言をうけて
ドル買いを進めた短期筋が
指標発表前に一旦ポジションを調整したこともあって
発表前にドル売りが優勢になり
ドル円は、116円台前半まで売り込まれた。

指標は、全体の数字は予想を下回ったものの
より注目度の高いコア部分の数字が予想を上回ったことで
市場はドル買いで反応。

発表直後こそは落ち着いたドル買いの反応であったが
この数字を受けて短期金利が上昇する動きを見せたことで
金利市場での米利上げの継続期待の強まりを認識して
為替市場でもドル買いが優勢に。

それまで全般的に小動きであったユーロドルにおいて
1.21台半ばから1.21を割り込んで1.20台までユーロ安ドル高が進んだように、
主要通貨に対して、ドルは軒並み大きく買い進まれ、
ドル円は、発表前の高値である116円台後半をぬけて
117円台前半まで上昇。
一旦1.75台を回復したポンドも1.7450近辺まで下落した。

なお、東京、ロンドンと動きのあったNZDは、動きつかれたか
一旦蚊帳の外になり、0.62台前半での推移。

【今後の見通し】

一旦強まった
ドルの早期利上げ終息期待がとりあえず終息。
ドル円は、115.50近辺と
いいところまで売りが進んだ後での反発ということで
下値安心感も出やすいところ。

今後も金利に神経質な動きが続きそうで、
また、要人などの発言によっては
雰囲気が一変する可能性もあるが
とりあえず一段落という印象である。

とりあえず、116円台半ばが一旦サポートになってきそう。
上値は、14日に117.50割れを試した後、
戻りきれなかった118円台を回復できるかが焦点か。

ユーロは、今の水準では、
1.18台からの上昇局面の調整の域を出ていない。
1.2050をしっかり割り込んで1.2000われを意識させることが出来るかが
今後のポイント。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)