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FOMCは、0.25%の利上げを決定 発表直後からドル買いが優勢


3月29日

************忙しい人のためのサマリー*********
FOMCは、0.25%の利上げを決定。
声明文は、次回の利上げを示唆する強気なもので
発表直後からドル買いが優勢。ドル円は、一時118円台に。

ドイツIfo景況感指数の好結果受け、FOMCまでは欧州通貨堅調も、
FOMC後は、欧州通貨安ドル高が進行。

FOMC前ということで注目度がいつもよりも下がった消費者信頼感は
かなりの好結果。指標後のドル買いは、数字の割りに限定的も、
その後のドル買いに安心感を与えた。
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注目はなんと言っても、
先ほど午前4時15分に出たFOMC。
0.25%の利上げ自体は織り込み済みであるが、
市場を驚かせたのは、
声明分のかなり強気な内容

今後の利上げ打ち止めに向けての示唆どころか、
The Committee judges that some further policy firming 「may be needed」
to keep the risks to the attainment of
both sustainable economic growth and price stability roughly in balance.
In any event, the Committee will respond to changes in economic prospects
as needed to foster these objectives.
(注:カッコは私のつけたし)
と、
前回同様、 may be needed という表現で
次回以降の利上げを示唆。

この部分以外の記述も、
2005年第4四半期のGDPの鈍化に対して、
temporary or special factors (一時的、特別な要因)で
今期は rebounded strongly(力強く回復)していると述べたほか、
原油などのエネルギ価格の上昇についても、
現状でのコアインフレへの影響は穏やかと述べたものの、
今後のインフレ圧力となる可能性を記述と、
全般的にかなり強気な印象を与えるもの。

これを受けて、市場は次回5月の利上げを織り込みに行く姿勢を見せ始め、
ドルは一気に上昇。

ドル円が一時118円台をつける動きとなった。
ロンドン時間に1.21台まで買いが進んだユーロドルも
1.2000を割り込むなど
ドルは全面高の様相。

【東京時間】

東京時間は、円が活発に上下。

朝方は、年度末を前にした
本邦勢などからの円買いが続き、
116.50をトライ、
その後、50を割り込むとストップロスの売り注文が巻き込まれて
116.25/30をつける動きを見せた。

もっとも下値からは、本邦輸入勢などからの買いが見られ
その後は一転ドル買いが優勢、
117円台をつけるなど、
活発な動きに。

ユーロなど欧州通貨は、FOMCをにらんで
様子見ムード。

このところ下げが優勢なNZDは、
悲観的な発言の目立つカレン財務相が
「ニュージーランド経済は深刻な下降局面には直面していない。」
と、いつもよりも前向きな発言を行なったことを好感して、
買いが入り、
朝の水準から1%以上上がる展開。

【ロンドン時間】

東京時間に動きを見せた円関係は大人しくなり、
今度は欧州通貨買いドル売りが目立つ展開。

きっかけになったのは、
日本時間午後5時に発表されたIfo景況感指数の数字。
14日に発表されたZEW景況感が弱めの数字になったことで
今回のIfoも前回を下回る予想が一般的であったが
結果は105.4と、
予想(102.9)、前回(103.4、103.3より修正)をともに上回る
強い数字になったことで、
ユーロ買いが進み、それがスイスなどにも波及する動きを見せた。

ユーロは、1.20台前半から後半まで。

ロンドンの昼過ぎには
早めに来たNY勢等から
もう一段の欧州通貨買いドル売りの姿勢も見られ、
ユーロが1.21台に。
ドルスイスも1.30を割り込むなど、ドル売りが目立った。

ドル円は116円台後半で様子見。

【NY時間】

FOMCを前に、
まず、米コンファレンスボード消費者信頼感の好結果を受けて
ドル買いが進んだ。

消費者信頼感は、
結果107.2と、
予想102.0前回102.7101.7から修正)を大きく上回る好結果。

この数字を受けてドル円が117円30銭近辺まで上昇するなど
ドル買いが進む形になった。
ロンドン時間に買いが進んだ欧州通貨も、
やや値を戻される形に。

そして、午前4時15分のFOMC。
上述どおり、かなり強きな声明内容で、
次回5月のFOMCでの利上げが示唆された形。

この声明を受けて、一気にドルが買い進まれ
ドル円は118円台に。
ユーロは、1.200を割り込む動きに。

依然金利主導の市場展開が続く中、
利上げ打ち止め懸念が強まっていただけに、
次回はほぼ利上げを行ないそうな今回の声明内容は
市場に好感された形。

NY株は、利上げ継続を嫌気して下落。
債券市場は大幅下落(利回り上昇)
短期金利は、
5月の利上げをほぼ織り込むところまで金利が上がり、
5月物で95.09(金利4.91%)、6月物で95.03(金利4.97%)、
7月物は94.96(金利5.04%)という数字。

【今後の見通し】

ビッグイベントが終わって、
とりあえず、次回のFOMCでの利上げがほぼ確実視される形になったことで、
一時のドル売りも一服か。

118円台前半からの売りは、116円ちょうどもつけきれずという形で
一服したことで、
下値しっかり感も出てきており
ややドル買い優勢という見方もある。

今後は118/119円台の輸出の売りなどが崩せるのかが焦点。
今のところ、この水準での売り注文がしっかり入っており、
ユーロの1.2000割れからさらにもう一段の売りなど
他通貨の対ドルでの動きなどにも助けられる必要があるか。

金利市場で、5月分の織り込みがほぼ済んだ形になっており
焦点はそれ以降という展開が見られる。
金利関係の要人発言、金融政策に影響力のある
インフレ・個人消費関連指標、
住宅関連指標などに注目が集まる流れが続きそうだ。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)