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FOMC後の市場は意外と落ち着いた展開


3月30日

************忙しい人のためのサマリー*********
FOMCで、一旦ドル買いが進んだ後の市場は
意外と落ち着いた展開。

ドル円は何度か118円台を試すものの輸出の売りなどに定着できず、
117円台後半を中心にした推移。
ユーロも同様に1.19台を試すも定着できず、1.20台前半での推移。

ただし117.50が堅い等、戻りも限定的。

5月の利上げは所与のものとして、それ以降について思惑が分かれている状況。
今後のFRBメンバーなどの姿勢に注目。
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FOMC後にドル高が進んだ後を受けての市場は、
意外なほど落ち着いていた。

発表後に一時118円台に乗せたドル円は、
その後振幅があったものの
NY午後には117円台後半と上値進行も戻しも限定的な中での
高値圏のレンジ内で振幅。

ユーロも同様に1.2000を一時割り込んだものの
NY午後には、1.20台前半。

5月の利上げがほぼ確定的という捉え方を市場が行なう中、
ただしそれ以降については、
今後の米国要人の姿勢や指標の状況を見たいという
慎重な思惑も有り、
一方向の動きがでにくいようだ。

米長期金利の動向に連動するような動きを
NY時間では見せており、
金利動向に市場のスポットが当たった状況は依然続きそう。

【東京時間】

早朝のFOMCで0.25%の利上げが行われ、
同時に声明において今後の利上げ示唆が行われたことで
ドルが買われた後を受けての東京市場は、
ドルの高値圏で膠着する動きになった。

織り込み済みの利上げはともかく、
声明文の意外なまでに強気な姿勢を受けて
5月のFOMCでの0.25%の利上げがほぼ確定的という見方が市場では一般的に。
これを受けて、早朝の市場で
ドル円が118円台をつけ、ユーロが1.2000を割り込むなどの動きが見られた。

しかし、東京勢の本格参加前には動きが落ち着き、
ビッグイベント終了後の抜け殻のような展開に。
ドル円は117円台後半で膠着、ユーロも1.2000を中心に膠着。

唯一、
昨日昼間の上昇を夜で吐き出したNZDなどオセアニア通貨に対するドル買いは
東京時間に入っても有効で、
NZDUSDが0.6000の大台を一時割り込む動き。
米との金利差縮小傾向継続が嫌気された形。

【ロンドン時間】

ロンドン時間も、ドル円は落ち着いた取引が続いた。
118円台の輸出企業などからの売り注文をこなして上昇するだけの勢いが
なく、117円台後半での推移。

欧州通貨は、朝方いったんドル買いが進行したものの
その後の動きはまちまち。

ユーロドルは、FOMC後からずっと下値を止めていた1.1990/95の水準を割り、
ストップロスを巻き込んで瞬間値を下げた(ユーロ安ドル高)が、
動きは続かず、1.20台をその後回復。

ポンドドルは、朝方のドル買いでポンド安ドル高がやや進んだ後、
発表された第4四半期経常収支の赤字額が予想よりも大きかったことを嫌気して
対ドルだけでなく、対ユーロや対円でもポンド売りが活発になった。

その後の戻りも鈍く、頭が重いまま推移して
東京時間の1.7430/40から100ポイントほど値を落とした。

【NY時間】

NY時間に入って、ドル円にもようやく動きが見えた。
NY勢最初の動きはドル買い。

FOMCから一夜明けたNY市場で、
長期金利市場が下落(利回り上昇)する動きを見せたことなどが好感され
ドル円が118.20付近まで上昇。
ユーロも再び1.2000を割り込むなど、ドル買いが先行する動きとなった。

しかし、ドル円の118円台では、輸出企業などから断続的にドル売りが入ったこと、
ユーロの1.19台もユーロ買いドル売りの注文が入っていたことなどをうけ
ドル買いの勢いが鈍ったところに、
長期金利市場の利回りも下落する動きを見せて、
NY市場は昼前から逆にドル売りが優勢になった。

ドル円は117.50近辺まで反落。
50からはかなり大き目の買い注文が入っているとの話も有り
下落を止められた後値を戻して、結局117.70/80と
東京時間にも見合った水準。

ユーロも1.2020近辺を越えて一時1.20台半ばまでユーロ買いドル売りが進んだ後
1.20台前半で推移。

【今後の見通し】

FOMC後のドル買いはともかく、
その後は勢いが続かない展開となっている。
もっとも戻りも限定的ではあり、
次の動き待ちか。

日本勢にとっては、
年度末直前ということで
やりにくいという一面もある。

市場の注目は、
今週この後いくつか予定されている
FRB理事たちの発言か。

ここでも強気な姿勢が見られると、
5月だけでなく、その後の利上げも意識されるようになり
ドル買い基調が続くであろう。
逆にブレーキをかけるような発言だと、
戻しが出そうで、
神経質な展開が続きそうだ。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)