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全般的にドル売り傾向、特に対欧州通貨でのドル安が目立つ


3月31日

************忙しい人のためのサマリー*********
全般的にドル売り傾向、特に対欧州通貨でのドル安が目立つ。

ドル円は、117円台前半まで売りが出るものの、クロス円の買いに支えられる。
クロス円は新年度をにらんだ本邦投信などからの買いが優勢。

UAE等中東勢のユーロ買いが目立ち、外貨準備構成変更の話などが
蒸し返されている。
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一方向に一気という動きではないものの
総じてドルが軟調な地合い。

FOMC直後のドル買いが続かず
ポジション調整の動きが強まっている。

特に、中東勢の外貨準備の構成変更(ドルからユーロ)等が懸念され
欧州通貨買いドル売りの動きなどが活発になっており、
ドル高に一服感が出ている。

ドル円は、本邦勢の外貨投資意欲もあって、
他の通貨ほどドル売りが強まっていないが
118円台の売りが意識されて上値が重くなってきており
117円台前半での推移となっている。

米第4四半期GDPの確報値はほぼ予想通り、
デフレータの数字がやや強めということで
こちらは買い材料となったが
こうしたドル買いの材料に対する反応が鈍くなってきており
ドル安の地合いを印象付ける形になっている。

【東京時間】

東京時間、ドル円はレンジの中に押し込められたものの
ユーロドルなど他の対ドル通貨ペアは
ドル安傾向になった。
ユーロ円などクロス円は上昇。

ドル円は、118円台の重さが意識され
上値では売りが出るものの
117.50以下では買いも強く、
117円半ばから後半のレンジで推移。

もっとも、
ユーロドルやポンドドル、オセアニア通貨対ドルなどでは
ドル売りがやや優勢で、
FOMC直後のドル買い後、ドル高が続かないことで
市場の調整ムードが出ている事を感じさせた。

ユーロドルなどが堅調な中、ドル円の下値がしっかりということで
クロス円は上昇。
受け渡し日ベースで、年度末を越えていることから
本邦投信勢の外貨投資等がでてきており
下値を支えたという見方もあった。

【ロンドン時間】

ロンドン時間も基本的にはドル売り傾向。
ドル円が117.40/45を割り込んでストップを巻き込んで下落、
日本時間午後の日銀岩田副総裁のよる
「景気物価上昇続き25bp上げでも段差なし」発言などを
意識した動きが見られた。

また、昼頃からは
ユーロドルが1.21手前までユーロ高ドル安が進むなど
ドルは全般的に売りが強い。

FOMC後のドル買いに完全に一服感が出ており
ポジション調整の動きが強まっている。

【NY時間】

午後10時半のGDPは
デフレータの数字がやや強めで、市場はドル買いで反応。
ドル円が117円台後半に切り返すなどの動きを見せた。

しかし、ドル買いが一服した後は
再び切り返しの動きをみせ
ドル円が117円台前半、ユーロドルが1.21越えなどの動きになった。

ドル円は118円台の重さが意識され
短期筋を中心に高値では売りが出やすくなっている模様。
ユーロは、
外貨準備の構成比変更の話が出ている
中東UAEからのユーロ買いドル売りが出ているという話が
ユーロの下値を支える形になっていることに加え、
対円での投信勢などの買いがこの時間帯も続いたという話に
ユーロ高となっている。

また、NYタイムズ紙の報道で
「ボルテン新ホワイトハウス主席補佐官が
スノー財務長官の更迭を望んでいる」
という記事が出たことも
ドル売りに作用したと見られる。

ニューヨーク時間の午後に入って、
トリシェECB総裁が
「ECBはインフレ期待抑制のために、完璧であり続けるだろう」と
タカ派的(金利に対して強気)な発言を行なったこともあり
ユーロを中心に欧州通貨の買いがさらに強まり
ユーロドルは1.2150を越え、ユーロ円も142円台後半をつける動き。

【今後の見通し】

年度末ということで、
東京時間は動きが出難いか。
その後は、新年度に入っての外貨投資玉などに
円売りがそれなりに入ってきそうだが
全般的なドル売り傾向が気がかりで
ドル円の頭は重そう。

1.21台でのしっかりした推移となっているユーロドルは
対円での買いもあって
堅調な動きが期待される。

スノー長官の更迭騒ぎについて
昨日は一旦否定された形だが、
もう少しゴタゴタしそうで、
政治的なごたごたを嫌う市場のドル売りを呼びそう。

また、乏しい材料がなくなってくるとクローズアップされる
外貨準備のドルからユーロへのシフトの話も
UAEが活発なユーロ買いを行なっている噂という形で広がっており
当面はドルの頭を抑えてきそうだ。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)