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年度末ということもあって、神経質な展開


4月3日

金曜日の市場は、会計年度末ということもあって、
神経質な動きを見せる展開になった。

ドル円は117円前半から118円前半のレンジの中で
上下に激しい動きを見せた。
ユーロは、1.20台後半から1.21台半ばまでの動き
ポンドは1.73台前半から1.74台半ばと
やや広めとはいえ、レンジの中での上下動ではあるが
その中での動きが活発という展開。

年度末ということで、
売り買いを手控える向きがあり、流通量がやや少ない中で
末に絡んで投信などの売り買いが交錯したことで
激しい動きになったと見られる。

PCEコアをはじめとする米経済指標は
やや強めの数字で
指標自体はドル買い材料であったが
指標や発言などを受けての反応は限定的であった。

【東京時間】

東京時間、
年度末ということもあって
午前中は円を中心に激しい上下動を見せた。

午前8時半に発表された日本の経済指標が
失業率が予想を大きく下回る好結果
消費支出がほぼ予想通りとはいえ、前回から大きくダウンと
強弱まちまちな結果になったことも
売り買いの交錯状況を強めた部分があった。

ドル円は、指標後117.15/20まで下がった後
117.50越えまで上昇
すぐに取って返して117.20割れ
づづいてすぐに117.60近辺と、
上下動が激しい展開。

期末前で取引を手控える投資家も多い中、
売り買いが交錯したことで、
激しい上下動となった。
もっとも、値幅的には117.10/60の50銭の中での出来事である。

ユーロ円などクロス円も、ドル円につられて同様に激しい値動き。

最も午後に入ると、
年度末間近ということで取引がさらに減り
落ち着いた展開を取り戻した。

欧州通貨は、午前の上下動には影響をそれほど受けず、
落ち着いた取引。
午後に入ると、前日の欧州通貨買いの調整の動きが強まって
若干ユーロ安ポンド安ドル高という展開。

カレン副首相兼財務相が
NZの今の水準は、より満足できる水準と
これまでのNZ安志向とはややトーンの違う発言を行い、
NZの急落に警戒感を示したこともあって、
NZドルは発言前の0.6115近辺から、
発言後には0.6140/45まで上昇したが
その後値を戻した。

【ロンドン時間】

ロンドン時間に入ると
ドル買いが進行した。

前日のNY時間のユーロなど欧州通貨買いに対して、
調整の動きが強まったことがきっかけで、
ドル円の117円近辺など、ポイントポイントでドルがしっかりしていたことも
ドル買いに安心感を与える形になった。

トリシェECB総裁が、現在の欧州金利について
歴史的に低いと認めながらも、
これまでの低金利が雇用などに好影響を与えたと述べたことを受けて
ユーロ金利の先高感を強めていた市場からのユーロ売りを呼んだ面もあった。

また、午後6時半にでた英GFK消費者信頼感の弱めの数字が
ポンド売りをよび、
欧州通貨全体の売りにつながった面もあった。

さらにこの後発表のPCE(個人消費支出)コアの数字が
従来予想よりも強めの数字になるのではという噂が一部で広まっていたことも
ドル買いを呼んだ。

とはいえ、NY時間にPCEだけでなく、
シカゴ購買部協会景況感指数、ミシガン大学景況感指数などを控えていることもあって
高値からのもう一段のドル買いには慎重な姿勢も見られた。

【NY時間】

インフレを図る指標としてFOMCでも注意してみていることから
市場の注目度の高いPCEコアの数字は
ほぼ予想通りの数字。

ロンドン時間にいったん買いが進んでいたこともあって、
予想通りの結果にいったん利食い先行になって、ドル売りが進んだが
すぐに値を戻すなど、
やや神経質な動き。

その後、午後11時45分のミシガン、
午前0時のシカゴと
好調な米指標が続き、
いったんドル買いが強まり、
ドル円も118円台前半を試す動き。
もっとも、118円台の売りは依然強く、
すぐに117円台後半まで戻されると
いったん117円半ば割れまで落とされるなど
レンジの中で神経質な動きは続いた。
117円半ば割れからの買いもあり
結局117円台後半で週の取引終了。

ユーロは、ミシガン、シカゴの指標が出た後のドル高において
ロンドン時間と同様に1.2080近辺が維持されたことを受けて
下値しっかり感が強まり
その後はユーロ買いが優勢に。
ドル円が117.50割れを果たした局面では1.2150手前まで買いが進んだ。
その後は1.21台前半で推移。

【今後の見通し】

FOMC以降、一時期ほどの米利上げ早期終了間は弱まっているが
ドル買いの流れは落ち着きを見せている。
5月分の利上げを完全に織り込み、
その後については、そろそろ打ち止めではという見方が広がってきていることで
もう一段のドル買いに慎重になっているようだ。

また、先週噂になったUAEの外貨準備のユーロからドルへのシフトなども絡めて、
中東勢のユーロ買いが強まっている状況が
ユーロ買いドル売りを支援。
もっとも、ドルの安値では買い意欲もあり売り買い交錯といったところ。

円に関しては、このすぐ後の日銀短観を見極めたい。
予想通り、大企業製造業の業況判断が改善してくると、
ゼロ金利解除に向けての市場の思惑も強まってくる。

実際にゼロ金利が解除されるためには
現在まだ高めの数字になっている当座預金残高目標が減ってくる必要があり
もう少し時間がかかりそうだが、
思惑は、実際の動きに先行することが常だけに
注意が必要。

あと、今週注目は
金曜日の米雇用統計。
現状での見通しは20万人弱の
非農業部門雇用者数増というもの。
強めの数字が出てくると、5月以降の利上げについての思惑が出てくる可能性が高く
しっかり見ていきたいところ。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)