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ドル円は大きなレンジで行って来い


4月6日

************忙しい人のためのサマリー*********
ドル円は、大きなレンジで行って来い。
カンザスシティー連銀総裁の利上げ打ち止め示唆発言に一旦売りも
その後大きく買い戻される。
背景には、本邦勢の外貨投資意欲の高まりを受けた、円売りも。

ユーロは依然堅調で、1.2300を試す

ポンドは、経済指標が弱く、ユーロの同調できず、
ユーロポンドは、昨年1月以来のユーロ高ポンド安水準
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昨日の市場、
ドル円は行って来いの様相を見せた

東京時間に、カンザスシティー連銀ホーニグ総裁の
FF金利が中立的水準のレンジの上限に近づいている発言を受けて
5月に予定される利上げ以降のドル金利上昇打ち止め感が強まったことが
ドル売りで出遅れ感のあったドル円にまともに波及した形で
ドル円は、117円台前半から116.70近辺まで下落。
116.50がポイントとして意識される中、
かなり近いところまで落ち込む形になった。

しかし、116.50近辺では輸入勢の買いや
本邦機関投資家の買い、さらにはユーロ円などクロス円の買いなどに
下値を支えられる形となり、
海外時間では、東京の下落分を全て打ち消す形に。

さらに、米指標が良かったことも有り、
117.70近くと、東京時間の高値を越えて上昇した後
調整の動きに117円台前半と、
色々振幅があったものの
終わってみると行って来いの印象を残した。

後、目だったのは、
経済指標(サービスPMI,鉱工業生産、製造業生産高)が軒並み弱かった
ポンドの売りと、
朝方金利据え置きを決めたものの、その後次回以降での利上げの可能性の高まりが
市場で噂になったAUDの買い。

【東京時間】

カンザスシティー連銀のホーニグ総裁発言でドル売りが進む展開になった。
「FF金利は中立的金利水準レンジの上限に近づいている可能性」という
総裁の発言を受けて
ドル金利の5月利上げでの上昇打ち止め感が市場で広がり
ドル売りにつながったとみられる。

前日のドル安局面において、
クロス円の買いなどに支えられたこともあって動きが抑えられ
蚊帳の外にいたドル円に出遅れ感があったこともあり、
今回のドル売りでは、ドル円が最も目立った動き。

輸出企業など実需の売りも目立ったこともあり
ドル円は117円台前半から116.70近辺まで値を落とした。
ユーロドルなど、他の通貨ペアでもドル売りは入っていたが
前日の時点ですでにある程度ドル安が進んでいたこともあり
動きはドル円に比べるとおとなしめ。

朝方13ヶ月連続となる金利据え置きを決めたAUDは
著名アナリストが早ければ次回にも利上げという見方を発表していることもあり
買いが目立つ展開になり、やや堅調な動きを見せた。

【ロンドン時間】

ロンドン時間は、東京の動きを打ち消すような円売りと、
弱い指標を受けてのポンド売りが目立つ形となった。

本邦勢からの外貨建て投資意欲を好感して
ユーロ円などクロス円に買いが入り、
ドル円も117円台を回復。

東京時間の軟調な地合いに一旦ドル売り円買いでトライした短期筋の
買戻しの動きなども堅調になり
ドル円は117円台半ば越えと、
東京時間の下落分を完全に打ち消す動きとなった。

ユーロ円などのクロス円も、ドル円の動きに同調する動き。
東京時間に次回以降の利上げ期待が強まったAUDが
対円で85円台を回復するなど
堅調な動きになった。

また、もう一つ動きが目立ったのが、
CIPSサービスPMI(購買担当者景況指数)、鉱工業生産、製造業生産高と
発表される数字が軒並み予想を下回る弱い数字になった
ポンドの売り。
ポンドドルがロンドン朝の1.76台から1.7500近辺まで落とされたほか、
そこまでの弱さを見せなかったユーロとの対比から
ユーロポンドでのユーロ買いポンド売りが活発になる展開。
ユーロポンドは、昨年1月以来の0.70台まで上昇した。

【NYK時間】

朝方は、ロンドン時間の動きを受け継ぎ、
円売り、ポンド売りが強まる流れ。

ドル円は、117.50から大口の買いが入ったこともあり
117.70近辺まで上昇、
ポンドは1.7500を割り込んで1.7480近辺まで下落という動きを見せた。

また、ISM非製造業の数字が、予想を上回ったことで
ドルが買われる動きが見られたことも
ドル円でのドル買い円売りや、ポンドドルでのポンド売りドル買いの
流れを強めることに一役買った形。

1.23をトライしていてユーロドルも、
数字を受けて一旦1.22台半ば近くまでユーロ売りドル買いになるなど
おなじPMI系(名称は違うが、ISMも購買担当者に対する景況感の調査)で
ポンドが弱く、ユーロ圏が予想通りという中で
米国が強いという状況の対比に素直に反応した形になった。

ただ、このドル買いの動きは長く続かず、
NYのお昼頃からは、
円安ポンド安の調整の動きも加わって
ややドル売りが優勢。

ドル円は117円台前半まで値を戻し、
ポンドも1.75台半ばまで回復、
ユーロが再び1.23を試しにかかるなどの動きを見せた。

【ここからの見方】

昨日のような大き目の振幅を見せられると
ちょっとドル円は難しいという感がある。

下値の節目116.50、上値の節目118.00のどちらかを
しっかり越えてこないと
目先ふらふらした動きが続きそうだ。

ユーロは、買いの勢いが見られる。
5月で乗り上げ期待、またその後も年内再利上げに向けての
金利先高感の高まりが背景にあると見られる。
また、中東オイルマネーのドルからユーロへのシフトの噂も
じわじわ効いている印象で、
下値しっかり感がある。
上値には売りがそれなりに並んでいるといわれるが
さて、こなしきれるか。
1.23をしっかり越えて1.2320あたりに乗せてくるようだと
もう一段の上昇期待が出そうだ。

 

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山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)