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ドル金利先高観が強まり、ドル高進行
4月10日
************忙しい人のためのサマリー*********
米雇用統計、予想を上回る好結果。前月、前々月が下方修正され
発表直後こそはドル売りで反応も、その後ドル堅調。
ドル円は、118円台をしっかり維持、ユーロドルが1.20台を試すなど
ドルはほぼ全面高へ。
米長期金利、短期金利はともに上昇。
5月の利上げだけでなく、その次(6月28.29日)のFOMCでの
利上げも織り込みに行く動きが目立つ。
米同様に好調なカナダ雇用統計受け、カナダ高進む。
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注目の米雇用統計
非農業部門雇用者数は
予想の19万人に対して21.1万人と
強めの数字になった。
前回、前々回が下方修正されたこともあり
数字発表直後こそはドル売りが優勢にあったものの
その後米債券・金利市場での短期・長期の金利上昇を受けて
ドル買いが優勢な展開になった。
週末発表されたIMM通貨先物動向において
先週火曜日時点でのユーロロング(ドルショート)ポジションが
1年5ヶ月ぶりの高水準になるなど
市場でのユーロ買いが強まっていた反動もあって
ユーロドルに対する反応はとくに目立ち、
ユーロドルは、1.22台から1.20台後半まで一時下落する動きを見せた。
ドル円も、壁になっていた118円をしっかり越えて118.20近辺まで上昇。
引けにかけても118円を維持するなど
下値しっかりの展開。
その他目だったところでは、
米国同様に雇用統計が好結果であったカナダでの
カナダ買いが活発に入り、
ドルカナダは1.1550近辺から一時1.14台前半までのカナダ高、
その後も1.14台をキープと、
米ドル高傾向の中、ドル安カナダ高を維持した。
【東京時間】
夜に米雇用統計を控えていることで
動きが出にくい展開。
ドル円は仲値にかけて118円台を試しに行ったものの
輸出勢の売りなどに阻まれ
その後は117円台後半での推移。
前日木曜日のトリシェ総裁発言
(利上げに付いて市場の観測、ECB理事会と一致しない)をうけて
売りが目立ったユーロドルも、
この時間帯では1.2180の買いを崩しきれず。
【ロンドン時間】
こちらも、目前に迫った米雇用統計が意識され
大きな方向感の出にくい展開。
トリシェ総裁発言以降、
ユーロ金利の先高観が後退していることもあり
ユーロの下値を試す展開が見られ、
ユーロドルが1.2170近辺、ユーロ円が143.20割れと
一旦はユーロ安進行も見られたが
その後、ポジション調整に値を戻した。
ドル円も117円台後半での上下動にとどまり
様子見ムードが強まった。
EU12カ国会合が開かれ、
前日にユーロ安を引き起こしたトリシェ総裁が再びコメントするということで
一部で注目を浴びていたが、
今回は、5月の金融政策についての言及がなく、
市場は目だった反応を見せず。
そうした中で唯一目だったのが
アメリカに先駆けて日本時間午後8時に雇用統計が発表されたカナダ。
雇用者数が、
予想の2万1千人、前月の2万4700人から大きく改善する
5万500人という結果となり、
カナダ買いが一気に進んだ。
ドルカナダは発表前の1.15台半ばから一気に1.14台に。
その後も売りが続き、1.14代前半まで下落する動きを見せた。
【NYK時間】
注目の米雇用統計は
非農業部門雇用者数が21.1万人と
予想の19.0万人前後を上回る好結果になった。
しかし、前月の数字が24.3→22.5、前々月の数字が19.3→15.4と
いずれも下方修正されたことを嫌気して
発表直後はドル売りが優勢になる展開。
ドル円が117円50銭を割り込み
ユーロドルが1.22台を回復する動きなどを見せた。
しかし、その後はドルが一転堅調な地合いに。
指標発表直後
こちらも前月、前々月の下方修正などを嫌気して下落していた
長期金利が上昇に転じたことなどが好感された形。
短期金利市場でも、5月の利上げだけでなく
その次(6月29日)の5.25%への利上げを織り込みにかかる動きが見えるなど
米金利の先高観が強まったことを好感して
ドル全般に買いが入る展開になった。
ユーロは1.22台から1.21台半ばのストップを巻き込んで下落。
ドル円も、118円台を回復。
その後引け間際には、
セントルイス中銀のプール総裁が
FF金利5.25%という市場の見方は今の段階では妥当と、
5月以降の利上げ継続について肯定的な見方を示したことも
もう一段のドル買いを呼び、
ユーロドルが1.20台まで下落する動きを見せた。
【ここからの見方】
米金利の先高観が目立ち、
一方ユーロ金利の先高観が後退と
かなり対照的な動きが金利動向に現れている。
米金利は、一時強まった5月での打ち止めという見方がかなり後退し
6月28.29日での金利上昇を織り込みにかかる動きが
かなり本格化しており
そうした面ではドル買いが依然として強い展開が続きそうだ。
もっとも、ドル円に関しては、
ここから上には輸出企業などからのドル売りが活発に入ってくることが予想されるだけに
一本調子でのドル買いを見込む向きよりも
下値が堅調になる中、調整を交えながらのドル高円安進行という見方が見えるだけに
高値を追っかけることは慎重に行きたいところ。
日米の金利差という面では
今日明日の日銀金融政策決定会合を受けての
明日の福井総裁の記者会見にも注目したいところ。
ユーロは、このところのユーロ高の反動がまだ残りそうで
頭が重そうな展開。
一時強まった中東などの外貨準備のシフトなどのユーロ買い材料が
どこまで下値進行を食い止めるかが焦点。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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