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米貿易収支の好結果、長期金利の上昇傾向など受けドル買いが進む


4月13日

************忙しい人のためのサマリー*********
米貿易赤字が予想を下回り、ドル買いが一時進む

その後いったん値を戻すも、
米長期金利上昇を好感して再びドル買い優勢

ポンドは、ポジション調整に一時大きく買われる。

早朝のNZ小売売上高の結果が良好で
NZD買いが進む。
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昨日の市場、
最も注目されたのは米貿易収支であった。

前回史上最悪を記録した米貿易収支は
今回は予想を下回る赤字額となり
市場の懸念は一段落。

対中赤字も一年前の水準まで下落し、
米中会談に向けての懸念もやや後退した形。

市場は、この結果を受けてドル買いを進め
その後いったん値を戻したものの
NY午後にかけて再びドル買いがやや優勢に。
ドル円は118円台半ばを超える展開になった。

そのためだったのは
ポンドとNZD。
ポンドは、ポジション調整の動きが本格化して
1.74台後半から1.75台後半まで一時上昇。
その後のドル買いに値を落としたものの
1.7500近辺での推移になっている。
NZDは、
ヘッジファンドなどからの買いが入り
下値堅調な展開。
さらに今朝発表の小売売り上げがかなりの好結果で
NZDUSD,NZDJPYともに買いが入る展開になった。

【東京時間】

イラン問題への懸念などもあり
朝方はいったんドルが売り込まれる場面も見られたが
その後盛り返すと
レンジの中での取引になった。

ドル円は、朝方118円ちょうど割れのストップを割り込み
117.85円近辺まで売り込まれる場面も見られたが
下値では輸入勢などからの買いなどが入り、
118円台に持ち上げられると
その後は118円台前半での推移になった。

動きが目立ったのがNZDで、
ヘッジファンドなどからのNZ買いが活発に入っていたこともあり
NZUSD,NZJPYともに堅調な推移。

【ロンドン時間】

NY朝に貿易収支の発表を控えていることもあり
ドル円、ユーロドルなどは様子見ムードが強い展開。
そうした中、活発な動きを見せたのはGBP買いであった。

特に目立った材料があったわけではなく、
上昇過程ででた雇用統計も
失業率、失業申請がともに予想を上回ったものの
平均賃金も上昇するというまちまちな結果。
そうした状況で
大きく買い進まれたのは、ポジションの傾きが原因であったと見られる。

ユーロなどの金利先高感が進む中、
利上げまでの道のりが遠そうなポンドは売られぎみであったが
そうしてつみあがったポンド売りポジションのストップロス注文が
1.75台前半から半ばに結構たまっていたところを
一気に踏み上げられた形。
1.74代後半から1.7570越えまでポンド買いが進んだ。

その後は、ポンド高につられないユーロの重さなどを見ながら
貿易収支前に調整の売りが入り
1.7520近辺まで落とされて、また半ばまで戻しと
ふらふらしながら貿易収支待ち。

ドル円は、ポンド円での買いにも支えられて
118円台半ば近くまで上昇した後、
数字直前のポジション調整に118円00/20まで落とされての推移。

【NY時間】
注目の米貿易赤字【2月】は
相変わらずの高水準ながら予想の675億ドルから見ると
少な目の657億ドルという結果になり
史上最大を記録した前回(1月)の686億ドルから
30億ドル以上減少した。

注目の対中貿易赤字も
依然国ベースの赤字では最大ながら
179億ドルから138億ドルへと、
約1年ぶりの赤字水準まで減少。
貿易赤字への懸念がやや薄らいだことから
発表直後はドル買いで反応した。

とくに、それまでポンドの上昇にも追随を見せず
頭の重さが目立ったユーロドルに対するドル買いが強く、
ユーロドルは1.21台半ばから1.2060/70まで下落。
それまで買いが強かったポンドもこの動きにつられて
1.7460近辺まで下落。

輸出企業などからのドル売りも見えるドル円での反応は鈍かったが
それでも118円台半ば近くまでの上昇をみせた。。

その後、とはいっても米貿易赤字学は巨額という見方が市場で広がったこと
(昨年までなら650億を越えれば、大騒ぎになっていたはず)
増えた輸出に、航空機関連など一過性に近いものが多く含まれていたことなどが
市場の懸念となり
いったん値を戻す荒っぽい展開。

しかし、その後NY昼ごろから米長期金利が上昇、
その後高止まりを見せたこともあって
再びドル買いが優勢になるという
激しい展開になった。

【おまけ・早朝の動き】

午前7時45分に発表のNZ小売売り上げ高が
予想を大きく上回る好結果。
市場で残るNZの利下げ期待を後退させる形となり
NZ買いで大きく反応している。
出遅れ感がこれまで目だったNZ経済が回復してくるようだと
このところこの流れが変わってくるか。

【ここからの見通し】

ドル円は、下値しっかり感が依然強い。
あがったところは着実にドル売りが控えているが
じりじりとこなすだけの流れはある。

米金利の上昇期待が強まっていること、
実際に長期金利が上昇傾向にあることなどが
ドル買いに安心感を与えている。
日本国内からも
外貨投資への意欲が依然活発に見られており
基調としてのドル買い円売りは続きそうだ。

金利面では売りが出そうであったユーロは
中東勢の買いなどに支えられて下値がしっかりしていたが
昨日は活発な売りが見えた。
ドル高基調が続くようだと、基本的には下を見る必要があるが
中東勢以外にも東欧勢などからも買いが入っており
需給面ではミックスか。

オセアニア通貨はファンド筋などからの投資資金が戻ってきている。
懸念のNZ経済にも明るさが見えてきたのは
好材料か。
もっとも、オーストラリアに比べると
NZ経済への信頼度はまだまだ低い。
もう一段の買いには慎重な姿勢が必要。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)