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米CPIコア好結果だが反落
4月20日
************忙しい人のためのサマリー*********
米CPIコアが好結果で、一時ドル買いが出るも、その後反落。
米金利の打ち止め観が根強く、ドル売りがやまない。
原油高もドル売りに寄与。
長期金利上昇に一服感が出たこともあり円の売りも活発。
クロス円は大幅な上昇を見せた。
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昨日の市場では、
ドル安が目立つ一方、
円安も目立ち、
対ドルでのドル売りと対円での円売りの双方の支えられて
クロス円が軒並み大幅上昇。
ユーロ円が145円台に乗せ史上最高値を更新し
ポンド円が210円台に乗せるという展開になった。
ドルに関しては
米CPIの数字が予想を上回る好結果となったことを好感して
火曜日に値を落としたドルが一時買い戻される展開になったものの
利上げ打ち止め感を崩すにはいたらず
その後値を下げた。
火曜日の生産者物価PPIコアが、予想を下回り
同時に出た住宅着工の弱い数字、その後に出たFOMC議事録などともに
ドル金利の先高観の後退をさそっていた。
CPIコアもPPI同様に弱めの数字を期待する向きが多いところに
予想よりも強いという市場の織り込みとは逆の数字が出たことで
その後いったんドル買いが優勢になったものの続かなかった。
米CPI以外の話題では
英 MPC(金融政策決定会合)議事録(4月4.5日開催分)が発表され
いつものニッケル氏以外に利下げへの同調者が出ず
7対1での金利据え置きであったことが公表された。
また、委員からはインフレリスクに言及する姿勢が見られ
英国の利下げ期待はほぼ払拭された形。
ポンドは、数字を受けて対ドル、対ユーロを中心に買いが進んだ。
その後NY時間のドル買いにポンドドルは一時値を落としたものの
東京時間午後の水準までは戻さずと、下値しっかり感があり
その後のドル売り円売りの局面で大きく値を上げた。
円安傾向に関しては、
前日まで上昇が目立った日本の長期金利が一服。
火曜日に2%をつけた10年債利回りが1.9%まで落ち込んだことなどが
金利差を狙った本邦からの外貨投資をより活発化させるという期待を生み
円を売りやすくさせた面があったと見られる。
【東京時間】
大きくドルが下落した火曜日の海外市場の流れを受けて
午前中からドル円が軟調。
クロス円の一部に利益確定の動きが出たこともあって
117円ちょうどを割り込んで
ストップを巻き込む形で116円台後半に売り込まれるという展開で
ドルの重さが目立つ形。
海外市場での動きが大きかった分、ユーロドルなどは
新値を試す勢いがなく、小動きな展開。
ドル円も昼前からは、こう着状態になり
ドル安圏で新しい動きが出ないまま、
海外勢の参加待ちとなった。
【ロンドン時間】
ロンドン時間、まず最初に出たのが
東京午前の円買いの調整。
ドル円が117円台にしっかり戻すと
朝方売りに回った短期筋が買戻しに回り
117.20近辺まで値を戻した。
しかし、そうした動きは長く続かず
前日のNY時間でのFOMC議事録を受けて強まる
ドル金利の打ち止め感にその後はドル売りが優勢になる展開。
さらに、午後5時半に出た英MPC(金融政策決定会合)議事録で
英金利の利下げ派が、5月に退任するニッケル氏以外に増えなかったこと
インフレへの懸念が表明されたことなどを受けて
ポンドドルでのポンド高ドル安などが強まる動きになった。
他の通貨も、このポンドドルの動きにつられてドル売りになり
ドル円は116.80近辺まで値を落とした。
しかし、この動きも長くは続かない。
米消費者物価指数前に、調整が入ったほか、
アイスランドクローナ安の進行が、ユーロにやや重石になったことなどが
欧州通貨売りドル買いを呼び、
値を戻す形で米CPI待ちとなった。
【NY時間】
注目のCPIコアの数字は
前月比、前年比ともに予想を0.1%上回り、
それぞれ+0.3%、+2.1%という数字。
今回の数字しだいでは、6月の利上げ期待がかなり遠のくところだっただけに
ぎりぎり踏みとどまった形。
PPIコアに引き続いて、弱めの数字を期待していた市場では
この数字を受けてドル買いの動きを一気に強めた。
1.2320/30でそれまで下値が支えられてきたユーロは
1.2320近辺のストップをつけて売りが加速、
いったん00でとめられたに見えたが、その後も売りがやまず
1.23割れまでの下落となった。
ドル円は、117.30/40から117.73まで上昇。
その後、117円台後半での売り注文が思ったほどなかったこともあり
118円手前まで買いが進んだ。
しかし、ドル買いの動きが一服すると
その後はドル売りが一転優勢に。
CPIの数字を受けても
5月を最後にしての利上げ局面終了という見方が強く、
金利差を狙ったドル買い局面が終わるのではという思惑が強いようだ。
また、原油が史上最高値を更新している現状も
世界最大の石油消費国である米国売りを誘い
石油のほぼ全てを輸入に頼り、米同様原油高に弱いと見なされる日本に対してはともかく
ユーロやポンドなど他の通貨に対するドル売りにつながっている面もある。
10年債利回り低下や原油高を受けての
クロス円での円売りの動きもあって
ドル円は117円台をキープする限定的なドル安円高にとどまったが
ユーロドルが1.24手前まで上昇、
ポンドが1.73台まで上昇など他の通貨は軒並みなドル安になっている。
【ここからの見通し】
ドル円はともかく、
欧州通貨などでのドル売りの流れは強そう。
金利打ち止め感が本格化しており
中期的なトレンドの変化の可能性もある。
また、原油価格の上昇が
米経済に与える影響も今度かなり問題視されそうだ。
ただしドル円は、
昨日同様下値には買いがいそうな雰囲気。
本邦勢の外貨投資意欲が一服したという日経新聞の記事があったが
下がったところでの買い意欲はまだ見られることや
原油高が日本経済にもかなり大きな懸念材料であることなどが
ドル円の下値進行に慎重な姿勢を産んでいる。
欧州通貨の対ドルでのドル売り(ユーロやポンドの買い)のほうが安心感があるか。
ただし、クロス円とあわせて
買いが急ピッチになってきており
調整の動きに注意したいところ。
高値追いは慎重にいきたい。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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