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ドル安が大きく進行の後、一気に買い戻し


5月2日

************忙しい人のためのサマリー*********
バーナンキ発言の影響がNY朝まで続き、ファンド筋などのドル売りに
ドル円が一時112円34銭と9月27日以来のドル安円高圏に。

その後、米指標の好結果や、バーナンキ議長の市場の議会証言に対する
解釈は間違い発言などを受けて、113円台後半まで
1円半も値を戻す。

他の通貨も基本的に同じ流れで、NY朝にドル売り、その後ドル買い進行。

ユーロは1.27の売りに頭を抑えられて、他通貨ほどドル売りが進まず。
最も展開は同じでユーロ買いドル安の後、ユーロ売りドル買い。
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昨日の市場、
東京時間に若干ドル安が進み
その後ロンドンの膠着を経て
NY時間にかなり活発な動きを見せる展開となった。

最初は、
木曜日のバーナンキ発言以降のドル安傾向が強まり
NYの朝には
昨年9月27日以来となる112.34円まで
一時ドル安円高が進む場面も見られた。
ヘッジファンドなどからの大口のドル売りや、
オプション取引に絡んだストップロスのドル売りなどが
目立った売り手であった。
その後米経済指標(ISM製造業、建築支出)が
好調な数字になったことや
バーナンキ議長が、
先週の議会証言での利上げ打ち止め発言について
市場の認識は誤りと発言したことが伝わったことなどを受けて
一気にドルの買戻しが広がり
113円台後半までと、
安値から約1円半の大幅な戻しを記録するという
かなり荒っぽい展開。

ポンド、スイスなども同じくNY朝にドル安が進んだ後
ドル買いが大きく進む展開。
オプションがらみの売りに頭を抑えられたユーロドルは
値幅自体が限定的になったものの
流れは同様に当初ユーロ高ドル安でその後ユーロ安ドル高。


【東京】

先週後半ドル安が進んだ流れを受けての
週明けの東京市場では、
ドル円を中心にドル安基調が継続した。

1月につけた113.41を割り込み、
113.40と113.20にあったストップを巻き込んで
昨年10月の安値圏である113円手前まで
大きく売り込まれる展開になった。

目立った新規材料が出たわけではなく、
木曜日のバーナンキ議会証言をきっかけにした
ドル売り基調が継続した形。

欧州通貨は対ドルでの欧州通貨買いドル売りの流れが続くものの
クロス円の売りに押されて、値幅は限定的。

【ロンドン】

メーデーでロンドンおよび欧州大陸の一部市場がお休みということもあり
大きな動きは見られず、

NYK勢の参加待ちという展開。
ドル円は113円の手前、ユーロは1.26台前半での小動きが続いた。

【NYK】

NY市場は、
それまでのロンドンとは打って変わって
活発な相場展開を見せた。

まず、最初の動きはドル売りの進展。
午後9時半に発表されたPCEデフレータ(個人消費支出価格指数)が
好結果になったものの
戻りが限定的で、逆にドルの重さを印象付ける形に。
上値からは米系ファンドなどからのドル売りが加わり、
ドル円は東京、ロンドン時間と下値進行を止めた113円ちょうどのポイントを割り込み
112円台に突入、
112円台に入ってストップを巻き込み売りが加速すると
さらに112.50のオプションがらみのストップをつけて112.34まで大きく下落した。

ドル売りの動きは、ドル円にとどまらず、
ポンドドルは1.82台半ばから1.84台まで大幅な上昇。
1.2650のオプションがらみの売りに上値を抑えられていたユーロドルも
ようやく1.2650をこなして1.27手前まで上昇した。

ただ、ユーロの1.2700手前にはオプションがらみの売りがあり
ドル安進行に一服感が出たところで
米ISM製造業景況感指数が予想の55.1に対して57.1、建設支出が予想0.4%に対して0.9%と
好調な結果となり
一転ドルの買い戻しが優勢に。

ドル円やポンドドルでさすがに行き過ぎ感があったこと、
ユーロの1.27が重く、上値追いに慎重な姿勢が見られたことなどがあって
反発は激しく、
ドル円があっさり113円台を回復するなど行って来いの様相になった。

さらに、相場を驚かせたのが
CNBCの記者が29日付の夕食会でのバーナンキ議長のオフレコ発言として報道した
メディアは先週の議会証言の解釈を誤っているという議長のコメント
このコメントを受けて
市場の利上げ打ち留め観測がやや後退し、
米金利などが上昇する展開に。

この状況を受けて
ドル円は113円台半ば越え、
ユーロは1.25台半ばまでのドル高進行をみせるという荒っぽい展開になった。

【これからの見方】

バーナンキ議長のコメントが
今後どういう意味を持ってくるのかが今後の焦点。
とりあえず、112円台半ば割れまでドル安が進んだことで
いったん下値一服感が出ており、
短期的には戻りやすい形。
戻り114円台を回復してくるようだと
下値の一服感も強まってくると見られる。

もっとも本格的にドル買いに安心感が出るのは
115.50を回復してのこと。
G7での付属文書などを見ても、米経常収支赤字の問題に対する
懸念は強まっており、
ドル安材料が払拭されたわけではない。

G7後に急速にドル安が進んだが、
こうした状況は、経常収支の赤字をファイナンスするために
恒常的に世界からの資金流入を必要とする現状において
米当局にとって望ましいものではないため
いろいろな機会を利用して、少し是正を見せるという
当局の姿勢は透けて見えるが、
市場がどこまで反応を見せるか。

とりあえず、米長期金利はバーナンキ前の水準を回復、
ドル売りに一服感も出たということで
懸念されたGW中のドル大幅安進行という見方がやや後退といったところか。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)