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資源国通貨は対ドルで買いが目立つ
5月10日
************忙しい人のためのサマリー*********
FOMC前に、東京、ロンドン朝と様子見ムードが続いたが
その後ドル売りが進行した。
米利上げの打ち止め感が強く、FOMCの声明で利上げ局面小休止が
示唆されるとの思惑がドル売りを呼ぶ展開。
ドル円は、前日に引き続き110円台をつけ、その後の戻りも鈍くと
頭の重い展開。
原油や金などの商品市況の上昇を受けて、資源国通貨は対ドルで買いが目立った。
もっとも、ロンドン朝のクロス円の売りを受けて、
対円では売りが目立つとまちまちな動き。
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FOMCと米財務省為替報告などを今晩に控えた市場では
東京からロンドン昼ごろまで様子見ムードが高まった後、
NYK市場で一気にドル売りが強まった。
FOMCという一大イベントを前に、
いったんポジション調整というのが、
月曜日夜からの流れであったが、
そうした流れが落ち着いた海外時間、NY勢の本格参加後に
ドル売りが再び強まった形。
前日に一度110円台を示現し
その後値を戻していたドル円は、
東京、ロンドン朝とFOMC前のポジション調整意識が強く
ドルの買戻しが目立つ展開であったg
売り遅れ感のある輸出勢の売りが112円から並んでいるという噂に
112円手前で頭を押さえられる展開。
その後ドルの全面安基調に再び110円台に突入する動きを見せた。
その他の通貨は、
ロンドン時間の朝方に
ポジション調整のドル買いが一旦強まったが
その後はじりじりとドル売り。
FOMC声明で、米利上げの一時休止が示唆されるという思惑などが
依然ドル売りを誘っていた。
欧州通貨に関しては、
今日発表のBOE四半期インフレレポートにおいて強気の発表がなされ、
ポンド利下げ期待が一掃されるという期待感からのポンド買いドル売りが、
ユーロドルなどにも波及してのドル安傾向と見る向きもあった。
同じくロンドンの朝方に対ドルでポジション調整の入った資源国通貨は、
NZDJPYの70円割れなど、対円でも売りが目立つ展開が見られたが
金価格が26年ぶりの高値をつけ、原油価格もイラン問題に対する懸念から
上昇を見せたことで
その後は対ドルを中心に大きく買いの動きを見せた。
【東京市場】
10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に、
欧州通貨などを中心に
様子見ムードが強まっており、
更なるドルの下値進行には慎重な姿勢が見られた。
ドル円は
東京朝方にいったんドル売り円買いが進む場面が見られたが
すぐに値を戻し、
その後はもみあいが続く展開。
前日の海外市場で一瞬110円をつけたことで下値に一服感が出ているが
売り遅れ気味の輸出勢が112円台から待ち構えているということもあり
戻りも限定的で、111円台半ばから後半での推移となっていた。
その他通貨は、基本的に様子見ムードが強く小動き。
積極的な動きは見られなかった。
【ロンドン市場】
ロンドン市場に入って、
まず目立ったのがドルの買い戻し。
FOMCを控え、ドル売りポジションを少し軽くしようという思惑が
市場で広がっており、
ドル円が112円手前までドル買い、ユーロが1.27から1.2661までユーロ売りドル買
いという展開になった。
もっとも、ドル円の112円からは輸出の売りが並んでいるとされ、
手前では上値進行が押さえ込まれる展開であった。
続いて目立ったのが資源国通貨の売り。
NZD円が心理的にかなり重要なサポートである70.00円を下抜けしたことで
NZDが対円、対ドルで大きく売り込まれ、
AUDやカナダといった他の資源国通貨にも動きが波及した。
また、全般的にドル買い傾向が進んでいたことも、
資源国通貨売りドル買いの流れを支えた。
もっとも、ロンドンの昼ごろからは、
こうした動きが反転。
資源国通貨は、売りが目立つNZDがやや出遅れたものの
AUDやカナダの買戻しが優勢。
ユーロやポンドなど欧州通貨に対してもドルがやや売られる展開となった。
目立った新規材料などはなく
朝方のドル買いに対する戻しが中心の動き。
【NY市場】
NY勢が参加してきて、
ドル売りの動きが強まった。
きっかけになったのは、
オプションがらみでドル売りが出たドルカナダの動き
前日までに値を下げていた原油先物が
イラン問題の懸念から再び上昇したことや
金が26年ぶりの高値をつけるなど、
資源価格全体を通じて上昇基調が見られたことなどがドル売りカナダ買いを支え
ロンドン朝の高値から100ポイント以上の下落を見せた。
さらに、欧州通貨ではポンド買いドル売りが、
ドル安基調を支えた。
ポンドは、今日の夕方に発表されるBOE(英中銀)四半期インフレレポートが
強気の内容になり、ポンドの利下げ期待がほぼなくなってくるのではという
思惑が広がり、
ポンド買いドル売りを呼んだと見られる。
ユーロなども、ポンドの買いにつられるように、
売り注文があると見られた1.2700/10をしっかりこなす展開。
下値進行にやりすぎ感のあるドル円は、
これらの通貨でのドル売りに比べると、動きが限定的ながら
111円台半ばを割り込んでやや軟調。
ただし、ほかの通貨に比べてドル売りが進まなかった分、
結果的にクロス円の買いが目立つ形になった。
こうしたドル売りの動きがさらに強めたのが
午後11時に発表された米卸売在庫の減少
(結果+0.2% 予想+0.5% 前回+0.9%)。
景気が活発なときには、在庫投資を増やす傾向があるため、
この大幅減少は、米企業の慎重姿勢を示すものと捉えられ
ユーロドルが1.27台半ば越え、ポンドドルが1.86台半ば越えと
一気にドル売りが進行。
NY朝の動きでは、売りに慎重な姿勢が見られたドル円も
111円を再び割り込んで、110円台後半までドル売り円買いが進む展開になった。
下値では、ドル円のレートチェックの噂なども出ていたようだが
戻りは限定的で、頭が重い展開。
【ここからの見通し】
イベントの多い一日である。
その中でも最も意識されるのは
日本時間明日午前3時15分煮予定されているFOMC。
利上げ自体は完全に織り込まれており、
市場の関心は、その後の声明文の内容。
前回のFOMC声明で見られた
更なる金融引き締めが「may be needed」おそらく必要の文言が残るか否か、
もっと直接的に、小休止を示唆してくるか否かなどが注目される。
ある程度ドル売りが進んでいるだけに、
利上げの小休止が示唆されても、
さらに大きくドル売りが進むかどうかは未知数だが、
今後の重石にはなってこよう。
また、FOMCの後には、
米財務省為替報告が発表される予定。
中国を名指しで為替の管理国に指名してくるかが
この報告の焦点、
今のところ指名回避の見通しが強そうだが、
もし、名指しで中国を批判してくるようだと、
アジア通貨高円高という流れが出てきそうだ。
その前としては、日本時間夕方の
BOEの四半期レポートの内容に注目したい。
このところ好調な英指標や原油価格などエネルギ価格の上昇を受けて
英国内でのインフレ圧力の高まりが見えるようだと
これまでMPCで利上げ投票派がおらず、
ハト派のニッケルが利下げに投票と、どちらかという取り下げ期待のあったポンドの
次のアクション期待が利上げに移ってくる可能性が高く、
ポンド買いにつながると見られている。
ドル円等に関しては、FOMCまでは動きが神経質になりやすい。
上値での売り遅れ感のある輸出などが
イベントを前にある程度見切りで打ってくる可能性などもあり
頭は重そうな状況ではあるが、
下値を積極的に売りに回る投資家も少なそうで、
安値圏でのもみあいが続くか。
イベント前で、取引量が減っている為、荒い値動きには注意である。
FOMCに関しては、声明内容などをきちんと見極めたいところ。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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