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米CPIの好結果と、仏財務相のユーロ高警戒発言でドルの大幅な買戻しがおきる
5月18日
************忙しい人のためのサマリー*********
米CPIの好結果と、仏財務相のユーロ高警戒発言で
ドルの大幅な買戻しがおきる。
東京、ロンドンとドル安基調で、ドル円109円割れ、ユーロ1.29台まで
ドル売りが進んだ後、
ドル円111円台、ユーロ1.2700近辺と、大きくドル高進行に。
英MPC,一人の委員の利上げ主張に金利上昇期待強まり
一事大きく買いが進むも、ドル大幅高の流れに乗って、その後ポンド安ドル高。
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昨日の市場では
東京、ロンドンとドル売りが優勢になり
109円を割り込む水準までドル売りが進んだ後
米消費者物価指数の好結果を受けて
ドル買いが強まり
ストップも巻き込んで111円台までと
2円以上もドル高が進む展開となった。
【東京市場】
全般的にドル安基調。
前日の海外市場でドル円の110円台が重かったことなどが嫌気され
ドル円は109円台半ばまで売りが進んだ。
もっとも109円台前半には、テクニカル上のポイントもあり
オプションがらみの買いの噂などもあって
簡単には下げきれず、午後に入るとこう着状態となった。
ユーロなど欧州通貨は、クロス円の売りに頭を抑えられながら
全般的にドル安基調に、下値はしっかり。
【ロンドン市場】
ドル円で先週金曜日の安値であった109.31を下回ったことで
ストップを誘発して、109円近くまでドル売り円高が進むなど
海外勢が参加して意向は
ドル安傾向が強まった。
109円ちょうどにはオプションがらみの買い注文の噂もあり、
いったんは値をとめたが、
その下の大量のストップの噂に、投機筋を中心に売りが強まり、
2005年9月以来の108円台をつける動きに。
もっとも、割れてもストップどころか買いが出る展開に
109円台前半に戻してNY勢の参加待ちとなった。
ドル安になったのは、ドル円だけではなく、
ユーロなどの欧州通貨も同じ。
ユーロは、ユーロ圏CPIの好結果を受けて
今後の利上げ期待が強まったことで1.29台を示現。
ポンドは、今月4日の金融政策決定会合の議事録が発表されて
その中で利上げを主張した委員が一人出たことで
今後の利上げ期待が強まり、1.90台をつける展開。
利上げを主張したのが
昨夏の利下げ期に、7.8月と二回利下げに投票し
ハト派(金利に対して弱気派)と見られていた
ウォルトン委員であったことも、市場にインパクトを与えた。
【NY市場】
東京、ロンドンとドル安基調が続いていた状況を
一気に転換させたのが
米CPIの好結果。
前日に発表されたPPIが予想よりも弱かったことで
今回のCPIへの期待はそれほど高くなかったところに、
総合、コアともに予想を上回る好結果となったことで
米利上げ期待が一気に強まった。
発表直後にドル円が109.50近辺まで上昇し、
ユーロが1.28台まで値を落とした後、
ポンドドルの買いなどをきっかけに元の水準まで値を戻すなど
発表後すぐは上下に激しく振幅する動きに。
その後、
フランス財務相が
「ユーロドル、これ以上進まないようあらゆる措置講ずる。」と
ユーロ高に対する強い懸念を表明したことで
ユーロ売りドル買いが一気に進み、
ドル全面高局面のきっかけに。
CPIの数字をうけて
長期金利が上昇、米株式市場が大幅安になるなど
米インフレ懸念の高まりからの利上げ継続基調が強まった情勢を受けて
もみ合いを上抜けした為替相場は
一転して一方向にドル買いが進んだ。
ドル円の110.50近辺の上値抵抗線もあっさり超えたことで
ストップロスの買いが誘発され
ドル円は111円30銭越えまでと
2円30銭ものドル高円安。
1.29台にいたユーロドルが1.2700近辺までと200ポイント以上ユーロ安ドル高が進むなど
ドルの大幅な全面高が続いた。
【ここからの見通し】
CPIの数字はPPIの数字が弱かっただけに
あまり期待がなかった分、好結果へのインパクトも大きかった。
ここに来て、商品市況の変動の大きさから
資金のドル回帰の動きが強まってきていたところに
利上げ期待の高まりということで
市場のドル売りポジションが一気に解消にかかられた形。
商品市況は、金先物が高値の712.50から690割れまで一時売りが進むなど
貴金属を中心に依然軟調な展開で
資金のドル回帰傾向が依然続いていたことも
昨日のドル大幅高を助ける形になった。
109円割れまでいったん示現したことで
いったんドル安には一服感が出ていると見られ
目先はショートカバーで下値しっかりの展開を期待する向きが多い。
これまでの上値抵抗線であった110.50近辺を下値の目処として
上値を見越している向きが多いようだ。
短期筋を中心に市場のドル売りポジションがまだ残っていると見られるだけに
そうしたポジションの解消売りが期待できるか。
もっとも、米金利が引けにかけてやや落ち着いたことなどから
一気にドル買いを進めることには慎重な意見も強い。
逆に110.50以下にあっさり落ちるようだと、
上値の重さがかなり意識されてくることになる。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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