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要人発言などを受けてドル円振幅

 


5月19日

************忙しい人のためのサマリー*********
要人発言などを受けてドル円は振幅、方向感がはっきりしない動き
高値では輸出勢などの売り、110円台前半は短期筋の買い。

欧州通貨は、水曜日の欧州通貨安ドル高からの調整が続く。

ラッカー リッチモンド連銀総裁、6月の利上げについてかなり強気な発言も
ドル買いが限定的。
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昨日の市場は、
要人発言などを受けて、相場が振り回される展開。
ドル円は前日のドル高の調整などが入りながらも
下値はしっかりという形。

地区連銀総裁が、インフレ懸念から
利上げ継続を示唆しながらも、
長期金利市場は軟調という形で
為替以外の市場もはっきりしない動きが続いた。

欧州通貨などは、クロス円の買いもあって
下値がしっかりしていたが
こちらも、前日のドル買いの余波が残っており
上値での欧州通貨売り意欲も強い。

インフレ懸念での利上げ期待と
住宅価格の原則を懸念しての、金利据え置き期待とが
入り混じっている様子。

なお、米株式市場は昨日も軟調。
寄り付きこそは、買いが優勢であったが、
その後伸びなやみ、引けにかけて上値の重さを嫌気して売りがでるという
地合いの弱さを印象付ける展開であった。

【東京市場】

朝方は、前日のドルの大幅高を受けて
ドル円が111円台を回復する場面も見られたが
高値からは本邦輸出勢の売りなどが活発に入ってきたこともあって
110円台に戻される展開。

欧州通貨なども、ドル買いの調整ムードが強く、
ユーロの下値などはしっかり。

もっとも、ドル円でポイントと見られた110.50を割り込むほどの勢いはなく
全般的に落ち着いた流れ。

【ロンドン市場】

ロンドン市場に入ると、
最初の動きは欧州通貨の買戻しであった。
ユーロドルが1.28台を回復、ポンドが1.88台前半から1.89台に乗せる動きを見せた。
前日のNY時間での欧州通貨安ドル買いの波が収まった後、
NY夕方から東京時間にかけて
じりじりと調整の動きが入っていた流れがやや強まった形であった。

ドル円は、こうした欧州通貨買いドル売りの流れを受けても110.50を崩すことができず、
失望した市場は、短期筋を中心に円売りを強める形。
ドル円が111円台を回復したほか、ユーロ円、ポンド円などのクロス円も軒並み上昇を見せた。

午後5時半に発表された英小売売上高の数字が予想を上回ったことで
ポンド買いがさらに強まった後は
一転欧州通貨は売りに回る、方向間にかける展開。
クロス円の買いに下値を支えられたものの
ユーロドルの1.28台、ポンドドルに1.89台には
前日の下げで売り遅れた向きからの売り注文が控えており
対ドルでの頭を抑えた形。

アルムニアEU委員の、
無秩序な為替の動きは避けなければならないという発言なども、
高値からの欧州通貨売りを呼んだ。

【NY市場】

NY時間は、要人発言に振り回される展開となった。

午後9時半に発表された新規失業保険申請件数の数字が
予想よりも大きかったことを受けてまずはドル売りが進み、
ドル円が111円を割り込む動きを見せた後、
モスコウ シカゴ連銀総裁の住宅市場に対する弱気な見方や
スノー財務長官の人民改革のペースの遅さに対する不満などに
ドル売りが加速。
ドル円は東京時間に下値を支えた110円台半ばを割り込むところまで値を落とした。
しかし50割れを定着することができず、もみ合いとなったところに、
ラッカー リッチモンド連銀総裁から
インフレは現在境界上、おそらく許容範囲を超える
インフレの抑制を第一目標とすべき
と、今後の利上げ継続を示唆する発言が飛び出し、
再び111円を目指す動きに。
その後プール セントルイス連銀総裁からも強気な発言が出てきて
ドル円は111円を何度か何度かトライ。
ただし、この後の東京時間にはいると111円台は輸出勢の売りが出てくるのではとの懸念から
111円近辺では売りが出て、頭を抑えるというように
方向感のしっかりしない展開が続いた。

【ここからの見通し】

方向感のはっきりしない展開が続いている。
リッチモンド連銀総裁の発言は、
6月の利上げにむけて、かなり強気な発言であり、
もう少しドル買いが進んでもいい印象があるが
あの発言が出ても上昇が限定的であるところに
地合いの重さを感じさせる。

もっとも110円を割り込む前には買い注文が結構入っているようで、
下値もしっかりで、
レンジ取引の意識が強そうだ。

欧州通貨は、水曜日のドル買いのショックをかなり吸収してきている。
こちらは地合いの強さを感じさせる展開が続いており
下値での買い安心感があるようだ。
もっとも、ユーロドルの1.3000は依然として意識されるべきポイント、
一部の欧州要人からもユーロ高警戒発言が出て来ているだけに
高値追いには注意したいところ。

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山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)