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NY市場、商品市況の下げ渋りと長期金利下落に、ドル売り進む
5月23日
************忙しい人のためのサマリー*********
東京、ロンドンでドル買いの進行のあと、NY市場でドル売りが急速に進む。
東京ロンドンのドル買いは、米金利の利上げ期待や商品市況の軟調さが原因、
NY市場は、長期金利が下落したことや、商品市況が下げ渋り、やや値を戻したことなどが原因。
オセアニア通貨は、商品市況に振り回され、東京ロンドンで大きく値を下げて
その後値を戻す。
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昨日の市場は、東京からロンドン朝にかけてドル買いが優勢にあった後
NY市場で大きく反転、ドル売りが優勢な展開になった。
ドル買いの材料とされたのは、
先週のCPI発表から続くドル金利の先高感の強まりと
商品市況の軟調さを受けた資金のドル回帰の動き。
その後のドル売りは、商品市場が昨日は値を戻したことで
ドル回帰の動きが収まり、買いすぎた分の調整が入ったこと、
欧州要人などからのインフレ懸念や金利に強気(タカ派)な発言によって
ユーロが対ドルを中心に買い進まれたことなどが要因と見られる。
ドル円は、109円近辺の安値からようやく値を戻してきたということで
買い安心感が強まり、113円トライの過程で上値を買いすぎたことなどの反動も出ていたと見られる。
【東京市場】
東京市場は、前日の海外市場の流れをそのまま引きつぎ
ドル買いが大きく進む展開となった。
ドル買いの理由となったのは、
先週の米CPI発表意向強まった米利上げの継続期待の動きと
商品市況の大幅安を受けた世界の投資資金のドル回帰の動き。
東京時間中は、朝方の本邦生保税などの買いに112円をトライ、
その後もドル買いの流れが続き、
昼ごろに前日の高値を越えて、ストップを巻き込んで112.34を強引につけたあと
いったん値を戻したが、
早出の海外勢が参加してくるとともに再びドル高進行と、
ドルの買いが総じて優勢な展開になった。
時間外市場で、原油先物などが売られ、商品市況の軟調さが意識されたこと、
インド市場の大幅下落を背景に新興市場への懸念が生じたこと、
などを背景に投資資金のドル回帰の流れが強まった。
【ロンドン市場】
ロンドン市場に入ると、
ドル買いの動きがさらに強まり
ドル円が113円手前まで上昇する動きを見せた。
日経平均の大幅安を受けて
海外勢が円売りの動きを強めたものと見られた。
ユーロドルはこのドル円の動きにつられて
1.27割れを試す動きで、ドルは全般的にやや堅調。
しかし、その後リープシャー オーストリア連銀総裁の
ユーロ金利に強気な発言などに
ユーロ買いの動きが強まり、
欧州通貨買いの動きが鮮明になった。
ドル円は、ユーロ円の買いに支えられたものの、
対欧州通貨を中心としたドル売りの勢いが勝り
112円台半ばまで押し戻された。
ユーロドルは、リープシャー発言に1.27台に戻された後、
ユーロ圏貿易収支の黒字化などを買い材料に1.28手前まで上昇。
なお、ロンドン時間も商品市況は軟調で、
オセアニア通貨は、軒並み売りこまれ、
先月以来の安値圏での推移になった。
【NY市場】
NY時間にはいると、対欧州通貨でのドル売りの強まりをきっかけに
ドルは全般的に軟調地合いに。
下がりすぎた感のある商品市況が下げ渋る動きを見せたことで
これまでのドル回帰の動きの調整が出たことや、
長期債の買いが目立って、10年債の利回りが5%を割り込んだことなどが背景とされた。
ドル円は、112円を割り込んだことで
ロンドン時間の113円を試す過程で出来た短期筋のドル買いポジションの
投売りが入り、
111.30近辺まで大きく下落。
ロンドン時間から堅調になったユーロは1.28台半ば越え、
ポンドは1.87台半ばから1.88台半ば越えと、
軒並みなドル売りが進んだ。
東京時間に640ドル割れを記録した金が
657.70と、前日比プラスで引けるなど、
商品市況の下げ渋りが目立ち
AUDなどのオセアニア通貨も値を戻す展開。
ドルの全般的な軟調地合いが目に付いた。
【ここからの見通し】
ロンドン時間朝の旺盛なドル買いから一転、
ドル売りがめだつNYと、
方向感がなかなかはっきりしない展開が続いている。
米金利の先高感の強まりの影響はまだ残っているが
このところのドル高を支えたもう一つの要因である
商品市場の下落からの資金のドル回帰は
とりあえず一服した形で、
その分の調整が出たと見られる。
もっとも、アルゼンチン、ブラジルといった中南米株が大幅安になるなど、
新興市場からの資金逃避の動きはまだ続いていると見られれ、
資金のドル回帰もまだ終わったわけではなさそう。
思惑が入り乱れるだけに、神経質な動きが目立ち
なかなか難しい展開になりそうだ。
ユーロが堅調な動きを見せているだけに、
ドル買いの進行も一筋縄ではいかないが、
ドル円に関しては下値での買いもしっかりしており
判断が難しいところ。
下値の買いは輸入勢などからと見られる。
戻りで輸出勢の売りが下がってくるようだと要注意。
売りが下がってこなければ、ドル上昇期待も依然強い。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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