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米新規住宅販売の好結果を受けてドル買い


5月25日

************忙しい人のためのサマリー*********
ロンドン時間に、独Ifoの好結果などもあっていったんドル売り進行も
NY時間の新規住宅販売の好結果を受けてドルが巻き戻す。

ドル円は113円手前のオプション取引に絡んだ売りをトライ、その後も高値圏で推移。

カナダは予想通り0.25%利上げも、声明で次回以降の利上げを表明せず、
金利上昇局面の打ち止め懸念で、カナダ売り。
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昨日の市場は、東京時間から上下動が活発な展開。
東京時間はドル円で50銭程度と限られたレンジ内での上下動であったが
その後ロンドン勢が来て
上抜けトライ、その後下をトライ、また値を戻しという振幅をみせ、
NY時間にはいって新規住宅販売の好結果を受けて
さらにドル買いが進んで
最後はドルの高値圏での推移という展開になった。

米国にとっては、金利上昇が進む中で
住宅ローン金利の上昇⇒住宅市場の減速⇒個人消費の減速⇒景気鈍化という
シナリオが懸念されていることもあり
今回の新規住宅販売の好調な数字は
ドル買いにかなり安心感を与えたようだ。

また、金の価格などが再び値を下げて
資金のドル回帰の動きも強まっていたことも
全般的にドル高が強かったNY時間の動きを支えた。

午後10時に発表されたカナダの政策金利は
予想通り0.25%の利上げ。
しかしその際の声明文において
これまでのように次回以降の利上げ継続が示唆されなかったことで
カナダ売りを呼ぶ展開となった。

【東京市場】

東京時間は売り買いが交錯し、
ドル円は112.00/50で何度も振幅する流れになった。

朝方オセアニア市場で112円台に乗せると、
ストップを巻き込み、112.40まで上昇、
しかし、半ばからは本邦輸出勢の売りに頭を抑えられ
かといって、下値は112.00近辺でオプションがらみの買いに支えられ
と、両サイドともにがっちりと挟みこまれる中、
レンジ内で売り買いが交錯し、00-50を往復する展開。

他の通貨も基本的には状況は変わらず、
ユーロドルは1.27台後半から1.28台前半での振幅。

新興市場の株安懸念が続き、ドル買いが入るものの
商品市況が落ち着いたことで、上値を追うだけの勢いにかけた。

東京の午後、早出のロンドン勢が来るころになって
112.50を越えてきたものの112.70程度までの動きにとどまり
更なる一押しは見られず。

【ロンドン市場】

早出のロンドン勢による最初のドル上攻めが限定的なものにとどまったため、
その反動もあって、売りが優勢になった。

ガルガナス ギリシャ中銀総裁が、6月のユーロ利上げを肯定したことなども
ユーロ買いドル売りとなって、
ドルの全般的な売りを支えた。

ドル円は東京時間に下値を支えた112.00の買い注文が
午後3時のオプション行使期限を過ぎたことなどから消えており、
短期勢のストップを巻き込んで111.60近辺まで下落。

午後5時のIfo景況感指数が好結果であったことも
ユーロ買いドル売りを呼んで、ユーロドルは一時1.29手前まで上昇した。

ポンドもユーロにつられ高となったが
新しく英金融政策決定会合(MPC)の委員に加わったブランチフラワー氏が
ポンド高がファンダメンタルに沿ったものか疑問との発言を行ったことで
頭を抑えられる一面もあった。

朝方のドル売りが収まったあとは
若干戻りがはいったものの動きは限定的で、
米経済指標の発表待ちというムードになった。

ユーロドルも1.2700近辺には買いが控えている。
ここを割り込むと、1.3000手前の重さが意識されて
当面軟調地合いになることも期待される。
【NY市場】

午後9時半に発表された米耐久財受注は
予想を下回る弱めの数字。
市場はドル売りで反応したものの
ドル円、ユーロドルとも
それまでの時間帯ですでにドル売りが進んでいたこともあって
安値からの押しがなく、
数字を受けての反応としては限定的な印象で
動きが一服すると、利益確定の買戻しを呼んだ。

続いて午後11時に出た米新規住宅販売は
予想を上回る好結果。
住宅関連の減速感が、米経済のかなり大きなリスクであったこともあり
そうした懸念の後退が、ドルの大幅な買戻しを呼んで、
ドル円が112円台後半ユーロドルが1.27台半ば割れと
一点大きくドル買いが進む展開になった。

ドル円の113円手前にはオプション取引に絡んだかなり大口の売り注文が控えているとみられ
頭を抑えている状況ではあるが、
戻りも鈍く、ドルの高値圏での推移が続いた。

午後10時発表されたカナダの政策金利は、
予想通り0.25%の利上げ、
一部で据え置き予想も出ていたようだが、市場のポジション的には
完全に利上げを織り込んでおり、
発表後は利上げ自体よりも、
声明内に、更なる利上げが必要な可能性という文言がなくなり、
次回以降の利上げ継続期待が後退したことを材料に
カナダ売りが目立つ展開になった。

また、この時間帯はNZDの強さも目だった。
特に材料があったわけではないが、
AUDNZDでのAUD売りNZD買いが大口で入ってきたことが要因のようで、
金相場が下落する中、対ドルでは堅調な展開を維持したAUDが
対NZDでは売り込まれた形。

【ここからの見通し】

ドル円は、とりあえず113.00手前の売りがかなり厚いといわれている。
もっとも、昨日の米指標などを受けてドル買いの勢いが強まっており
上抜けへの期待も強い。

なお、昨日の新規住宅販売の数字は
確かに強い数字であったものの
前回の数字が下方修正されており、
今日の中古住宅販売の数字もあわせてみてみたいという見方も強い。
中古住宅の数字も強めになるようだと
更なるドル買いへの期待も強まってくる。

クロス円での円売りも断続的に入っており
とりあえず下値はしっかりしてきそう。
113円の上値抵抗線を抜けると
5月4-7日の週末越えで作った114円からの窓を埋めに行く展開か。

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山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)