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クロス円の売りが目立ち、ドル円は111円台後半まで下落
5月26日
************忙しい人のためのサマリー*********
クロス円の売りが目立ち、ドル円は111円台後半まで下落。
注目の米GDP改定値は、予想ほど速報値から上方修正されず、
ドル売りを呼ぶ。
クロス円の売りと、対ドルでのドル安にはさまれていた欧州通貨は
NY昼ごろから上昇、GDPの弱さを嫌気したドル売りが勝った形。
商品市況などが昨日は落ち着き、資金のドル回帰の動きも一服。
NZ貿易収支の予想外の黒字受け、NZ買いが目立つ。
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昨日の市場では、
クロス円の売りからドル円は大きく下落。
東京時間に113円を何度か試しながら
オプションがらみの売り注文などに上値進行を阻まれたことで
いったん上値にも一服感が出たことが
反落を呼ぶ原因となったと見られる。
注目の米第一四半期GDPの確報値は
速報から0.5%高い、5.3%となったが、
予想が5.8%とかなり高いものであったため
ドル売りにつながった。
欧州通貨は、クロス円の売りに押されて、
対ドルではもみあいを続けていたが
GDPの弱さもあって、NY引け前には買いが優勢になり、
EURUSDは1.28台を回復している。
ドル円はクロス円の売り、GDPの軟調など、売り材料が重なり
113円手前から111円台後半まで下落。
後動きが目立ったのが、カナダとNZD。
水曜日に利上げを発表したカナダは
その際の声明で、次回以降の利上げについて消極的な姿勢であったため、
一時カナダ売りが続いていたが、
要人からカナダ高容認発言が出ていたことや
原油相場の上昇を受けて、カナダ経済への期待が強まったことなどを受けて
水曜日夜のカナダ売り分をまき戻して上昇(ドル安カナダ高)していた。
NZDは、貿易収支は予想外の二ヶ月連続黒字となり
NZD買いに安心感を与えた。
ヘッジファンドなどからの断続的な買いが目立っていた。
AUDNZDでのAUD売りNZD買いもNZDUSDを支え、
数字前の0.6320近辺から、0.64越えまで上昇。
【東京市場】
東京時間は基本的に落ち着いた動きになった。
前日の海外時間でドル高が進行し、
ドル円が113円手前、ユーロが1.27台半ばまで進んだ流れを受けて
ドル買いの意欲は残るものの、
更なる高値を試すには材料不足という展開であった。
ドル円は113円手前にオプションがらみの売り注文があって頭を抑えられたものの
下値では買い注文も入っており112.60/80で膠着、
ユーロドルも1.27台半ばをはさんで膠着
動きが最も目立ったのはNZDで、
朝方の貿易収支発表が
予想に反して二ヶ月連続の黒字となったことを好感して、
対AUDを中心に買いが進んだ。
ヘッジファンドなどからも大口のNZD買いが出ていた模様。
NZDUSDは0.63台前半から70越えまで上昇。
【ロンドン市場】
海外時間に入っても、NZD買いが続き、
NZDUSDが0.64近辺まで上昇。
これまで売りが目立っていたNZDであったが
このところ経済指標に改善が見られ、
利下げ期待が遠のいたことで、買いが郵政になってきたと見られた。
また、ロンドンの午前は、カナダ買いも優勢な展開。
前日の利上げ発表時の声明で、
次回の利上げが示唆されず、利下げ継続期待が後退したことによるカナダ売りの分を
完全に取り戻す動きになった。
商品市況が回復していたことを受けての、カナダ買いがはいっていたものと見られる。
米系証券などからの注文が目立っていた
当初は、NZ,CADといった資源国通貨買いの動きだけが目立ち
主要通貨は、レンジ内でのもみあいとなっていたが
ロンドンの昼前ごろからクロス円での売りが目立ち始め
ドル円もつられ安に。
米系証券からの大口のEURJPY売りなどがきっかけとなったようで、
ユーロ円は144円手前から143円ちょうど近くまで大きく下落。
同じく売りが出たポンド円は210円台後半から209円台半ばまでの下落をみせ、
クロス円が大幅安。
ドル円も、クロス円のうりに押される形で112円台前半に値を下げて
米GDPの発表を迎えた。
ユーロドルなどの欧州通貨は、対円での売りと対ドルでの買いにはさまれてもみあい。
【NY市場】
注目の米GDPは、5.3%と
速報値の4.8%から0.5%の上昇を見せたものの、
予想が1.0%の上昇となる5.8%と
非常に高いものであったことから
ドル売りを呼ぶ形になった。
元々値を下げていたドル円は、この数字を受けて112円を割り込み、111円台後半へ、
もみ合っていたユーロドルも、ドル安の基調が強まって1.28台乗せへと一気にドル売りが進む展開。
もっとも、瞬間の動きが落ち着くと、
ユーロドルがクロス円の売りに押されて1.27台後半に戻されるなどまちまちな動きとなった。
その後発表された中古住宅販売は予想と変わらない水準で
一部で懸念されていた、市場の冷え込みは見られず
安心感からドル買いが少し出るも、それほどの勢いはなく、
NYの昼まではもみ合い。
その後夕方にかけては、
GDPの弱さを嫌忌したドル売りがじりじりと進む展開になって、
ドル円が111円台後半の安値圏でのもみ合い、
ユーロドルが1.2830まで一時上昇して1.28台前半でのもみ合いという動きを見せた。
ロンドン朝に買いが進んだカナダは、
NY時間も堅調で1.1050を伺う展開。
東京昼ごろの1.1230から180ポイントもドル安カナダ高圏での推移を見せた。
カナダの要人がカナダ高を肯定する姿勢を示していること、
原油が再び上昇してきていることなどが
カナダ買いの安心感につながっている。
金利発表時の声明の弱気を受けて、短期筋のカナダ買いポジションが
いったん大方整理されたことも、新規のカナダ買いを出やすくさせているようだ。
【ここからの見通し】
商品市況を受けての資金の流れが
ここのところの動きをかなり左右しているようだ、
商品市況や新興市場株式の下落から、
ヘッジファンドなどのリスクアバージョン(リスク忌避)の動きが強まり、
資金のドル回帰を呼ぶ動きが続いて、ドル高となっていたが
昨日の市場では、商品市況などが反発したため
今までの動きの反動が出て、ドル売りを呼んだ部分があると見られる。
GDPの数字は、予想が強すぎただけで、数字を受けて利上げ期待がどうというものではないが
今日の月次ベースのPCEコアの数字などによっては
利上げ期待後退の材料に再浮上してくる可能性もある。
今日の注目は、なんといっても、今挙げたPCEコアデフレータ(4月)。
予想は前年比で+2.1%と前回から0.1%上昇。
これが2.0%を割りこむようだと、利上げ期待がしぼむ可能性があり、要注意である。
インフレを表す指標には、いくつかのものがあるが、
FRBの経済報告などでは、PCEコアが利用されているだけに、この指標の注目度は高い。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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