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ところどころ調整が入るも、基本はドル買い基調継続


6月8日

************忙しい人のためのサマリー*********
ところどころ調整が入るも、基本はドル買い基調継続

アトランタ連銀グイン総裁、
バーナンキ、プールらに引き続きインフレ懸念を表明

ドル円は一時113円70銭近辺、ユーロドルは1.2760近辺までドル高進行、
その後も戻りも鈍く、ドル高値圏での推移
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このところ強気な発言が目立つ
米Fed関係者は
昨日もアトランタ連銀のグイン総裁が
コアインフレはおそらく心地よい水準を超えている
インフレリスクは景気減速リスクより大きい などと発言。
セントルイス連銀のプール総裁のように、元々金利にタカ派的発言の目立つ人だけでなく
中立に近いグイン総裁などからもこうした発言が出るあたり
今月末のFOMCでの利上げに向けて
要人たちから着々と地ならしが進んでいる印象。

こうした状況を受けて
ドルは全般的に堅調で
ドル円は113円半ばを越えてくる動き、
ユーロドルは1.2760近辺までユーロ安ドル高が進行する動きになった。

実際の値動きは、グイン総裁の発言前に
昨日のドルの最高値をつけており
これまでのバーナンキ発言やプール発言を受けて
6月の利上げがほぼ確定的になる中、
利上げを織り込む動きが続いているという印象。

ヘッジファンドなど、海外の大口投資家のドル買い傾向も続いており
ドル高基調が継続していることが印象付けられる。


【東京市場】

午前中は、前日進行したドル高の調整の動きが中心となるが
下値はしっかり、
午後に入って、早出の海外勢の買いなどにも助けられ
ドル高が優勢な動きに。

ドル円の頭が輸出勢に押さえ込まれたこともあり
値幅は限定的で、
総じて落ち着いた動きであった。

ドル円は、ドル利上げ期待の高まりと
円のゼロ金利解除の時期が遅れるとの見通しとで
金利差を主眼としたドル高傾向が続き、
基本的にはドル買い意欲が強い展開。
ただ、113円台半ばからは
これまでやや売り遅れ気味であった輸出勢の売り注文などが入り
頭を抑える動きに。

ユーロドルなど、他の通貨も、
基本的にはドル買い傾向であるが、
この時間帯の動きは落ち着いていた。

【ロンドン市場】

海外勢が参加し始めて
当初はドル買いの動きが強まった。

東京時間午前の
ドル高圏からのポジション調整がかなり限定的なものにとどまり
ドル買いに安心感が出たこともあり
欧州勢は買いから取引に参加。

ユーロが1.2800を割り込んで(ユーロ売りドル買い)ストップが加わり
ユーロドルが1.2790割れ、ポンドドルが1.85台半ばまで売り込まれた。

しかし、安値からは
ポンドで、対SEKがらみでの大口の買いが入ったこともあって
ポンドドルで1.8550から1.8640越えと100ポイント近く値を戻し、
ユーロドルも1.2790割れから1.2825近辺、
113.50を試していたドル円も113.00近辺までと
いったんドル買いが一服した。

その後NY勢の参加を前に再びドル買いが強まりと
方向感のはっきりしない時間帯になった。

【NY市場】

NY勢が参加して、
最初の動きは、こちらもドル買い。

ロンドン時間半ばから進んだドル売りの動きが一服し、
再びドル利上げ期待の高まりを背景にしたドル高傾向が強まった。

ヘッジファンドなど、大口の投資家のドル買いが観測され
一気にロンドン時間昼ごろのドル売り分を解消した市場は
勢いが付いたのか、
火曜日のNYやこれまでのロンドン朝のドルの高値圏の水準を超えて
ドル買いが進む展開に。

ドル円は113.70手前まで
ユーロドルは1.2770近辺までドル高が進行した。

その後はいったんポジション調整に値を戻す場面も見られたが
アトランタ連銀のグイン総裁が、
上述のようにインフレ懸念を強く表明したこともあって
ドルは基本的に堅調なままNY時間の取引を行った。

【ここからの見通し】

ドル円の113.50から上には、輸出勢の売り意欲などもあり
簡単には上昇しない傾向が見受けられるが
基調としては依然ドル買い傾向。
6月の米利上げを織り込みにいく動きが続いている。

こうした傾向は今日も基本的に続くと見られ、
ドルが堅調な流れとなると見られる。
ただし、上値の売り意欲は残っているため、高値追いには慎重な姿勢が必要。

今日のもっとも大きな材料は
日本時間午後8時45分のECB政策金利の発表。

基本的には0.25%の利上げ予想であるが
ごく一部で0.5%の大幅利上げの期待が見られる。
また、利上げ自体は0.25%でも
その後のトリシェECB総裁のコメントが
かなり強気になる可能性もあり、
ユーロの動きに注目してみたい。

なお、午後8時に発表される英政策金利は
据え置きで予想がほぼ一致している上、
英国は、会合結果発表後の記者会見等を行わないため
あまり材料視されていない

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山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)