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貿易収支後一時ドル買いも、その後戻される
6月12日
************忙しい人のためのサマリー*********
貿易収支、予想ほどの赤字拡大なく、
ドル買いが一時進むも、その後ポジション調整に戻される。
週末のG8を前に、金曜日時点でドル買いを進めることに慎重姿勢も。
G8では為替に対する言及なく、ドル買いに安心感が出ている
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金曜日の市場、
最も注目された米貿易収支は
前回よりも赤字が増えたものの予想されたほどの増額ではなく、
発表直後はややドル買い
また、貿易収支と同時に発表された米輸入物価が
予想を上回ったことも
インフレ懸念からのドル買いを呼んだ。
しかし、ドル買いが一服した後のフォローがなく、
短期筋の利益確定の売りなどを受け、反動で値を落とした後、
NY昼ごろからは、数字前の水準でのもみ合いが続いた。
基本的にはドル高基調が見られたものの
G8を控えた週末前という状況で
高値を追うことに慎重な姿勢が目立つ展開であった。。
週末のG8では、予想されたとおり
共同声明内で為替に対する言及はなく、
ドルを買い進めることに安心感が出る結果。
この結果を受けて、週明けのオセアニア市場では
対主要通貨を中心に若干ドル高が先行している。
【東京市場】
ドル円が114円をはさんでも見合いになるなど、
落ち着いた展開であった。
夜に貿易収支、その後週末にG8を控えた状況で
様子見ムードが強まった。
前日の海外時間からオセアニア時間にかけては
ポジション調整からややドル売りが優勢になったが
東京時間に入っては、再びドル買い基調が復活
下げた分を戻す動きが見られた。
もっとも、重要指標を前に、高値を追うことには慎重という展開であった。
日経平均が乱高下していたが、
為替に関しては特に影響は見られなかった。
【ロンドン市場】
貿易収支発表を間近に控え、
様子見ムードが続いた。
海外勢が入ってきてすぐは、
東京時間にドルの下値がしっかりしていた状況を受けて
いったんドル高を試す場面が見られたが
値幅は限定的、
その後、指標までマジかという状況を受けて
もみあいが続いた。
ドル円は113.80−114.00で膠着、
朝方1.26台前半までユーロ安ドル高となったユーロドルは
値を若干戻して1.2650/70で膠着した。
【NY市場】
貿易収支は
前回の619億ドルからは赤字額が増えたものの
予想の650億ドルよりは少ない
634億ドルの赤字という結果。
同時に発表された輸入物価指数が上昇したことも加わって
発表直後からドル高ムードが強まった。
113.90/00で発表を迎えたドル円は114.30越えまで上昇、
1.2650/70で発表を迎えたユーロドルは1.26を瞬間割り込み
約一ヶ月ぶりの1.25台をつける(ユーロ安ドル高)など、
各通貨ペアでドル買いがすすんだ。
もっとも、最も懸念される対中貿易赤字が
前回の155.7億ドルから170.3億ドルへ大きく膨らんでおり
貿易不均衡懸念は残る結果ではあった。
そうしたこともあって、
ドル高が一服した後は、
短期筋からの利益確定の動きが本格化。
ユーロドルが1.26割れまで進むなど、
値動きに一応の到達感が出たことも
週末前のポジション調整を誘い、
相場はいったん発表前の水準を超えてドル安が進むところまで
ポジション調整が行われた。
もっとも、ドルを積極的に売る理由があったわけではなく、
ポジション調整が済むと、
発表前の水準まで値を戻されて
その後はもみ合いとなった。
【ここからの見通し】
懸念材料であった
米貿易収支の数字は、そこそこ良い結果、
G8でも為替に対する言及はなし
ということで、
ドル買いに対する買い安心感が広がっている状況。
ドル円に関しては、115円を見越し手いる向きも増えてきた
これから月末のFOMCに向けて、
米利上げ期待の高まりと
ユーロ利上げ継続期待の後退
日本のゼロ金利解除への思惑など
金利関係の見通しに神経質になりながら、
基調はドル高が続きそうだ。
ドル円の115円手前にはまだ売りがいるようだが、
そこを超えると、115.00越えにはストップ。
再び115円50銭手前に売りと
売り買いは交錯。
ただし、米景気への減速懸念もあり
戻ったところでの売り意欲も見られ
一本調子での上げ基調には疑問視もある
高値追いはかなり慎重に行きたいところ。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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