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ドル高基調継続も、値幅は限定的
6月13日
ドル高基調継続も、値幅は限定的
************忙しい人のためのサマリー*********
ドル高基調続き、ユーロやドル円は一ヶ月ぶりの高値圏も
上値でのドル売りも残り、値幅は限定的。
米インフレ懸念は依然強く、ドル利上げ期待は拡大中も
昨日は目立った発言もなく、上昇に勢いがなかった。
新興市場株式の下落を受けて、投資資金のリスク回避⇒
米債への資金流入という流れは続いており
ドルの下値を支えている。
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昨日の市場、
ドルが全般的に堅調な地合いをみせ
ユーロドルは6日連続の下落(ユーロ安ドル高)
ドル円も一時114.50を超える場面が見られるなど
ほとんどの通貨に対してドル買いがすすんだ。
目だったニュースがあったというほどではなく
米インフレ懸念の拡大から
6月のドル利上げを見込む動きが強まり
ドル買いにつながっている状況が続いている。
また、ドル金利の上昇懸念が
米株式市場の下落を誘い
さらに、世界の投資資金のリスク資産離れを呼んでいる状況も変わらず。
このところ弱さの目立つ中南米市場が
昨日も軟調。
ブラジル株は、終値ベースでの年初来安値を更新。
先月の高値と比べると
実に20%以上も下落した計算。
コロンビア株式にいたっては、昨日一日で10%以上の下落が起こり
取引が停止されるという状況。
こうした投資資金のリスク離れが
比較的安全と見られる米長期債への資金流入につながり、
通貨市場でのドル高につながっているという面もある。
【東京市場】
為替問題の言及があるかで注目された週末のG8が
共同声明で為替に触れずと
やや肩透かし気味になったことをうけての
週明けの東京市場。
G8での為替言及がなかったことで
ドル買いに安心感が出た市場では、
早朝のオセアニア市場でドルがやや買われる展開。
先週末のNYクローズからドル円、ユーロドルともに30ポイントほどドル高圏に進んだ。
もっとも、ドル円の114.35の水準など、
金曜日の高値付近を越えていくだけの勢いはこの時間帯にはなく、
ユーロドル1.2600近辺にあるといわれたアジア中銀系のユーロ買いドル売り注文への懸念もあって
ドル買いに慎重な姿勢が見られ、
東京時間中は、小動きな展開であった。
【ロンドン市場】
ロンドン市場に入ると
ドル高の流れが強まった。
ユーロドルで1.2600の水準をしっかりとした抜けしたことで
短期的なストップを呼び、
1.2560台と、約1ヶ月ぶりの安値圏へ下落。
この流れの中、ドル円も金曜日の高値を越えて
114.50越えまでと
こちらも約1ヶ月ぶりの高値圏での推移になった。
特に目立った新規材料が出たわけではなく、
米インフレ懸念が拡大を受けてのドル高が継続した形。
NY時間にフィッシャー ダラス連銀総裁など
何名かの地区連銀総裁の発言予定があり、これまでの流れから
インフレ懸念を表明するものと思われたことも
ドルの下値を支えた。
この時間帯、他に目立ったのは
ポンドの動き。
PPI(出荷)の数字が強かったこともあり
ユーロポンドやポンド円などのポンドクロスでのポンド買いがロンドン朝に入り
ポンドドルも、数字前の1.8400近くから1.8465/70まで上昇
その後、ユーロドルの売りにつられて
1.8375/80まで下落するなど
かなり荒っぽい展開を見せた。
【NY市場】
NY市場に入っても
ドルは底堅いものの、
更なるドル買いを責めるには、
やや力不足の感。
注目された各地区連銀総裁の発言も
バイス、オルソン両理事が
金融政策に言及無し
(ちなみに先ほど出たバーナンキ議長も言及無し)
フィッシャー ダラス連銀総裁は
インフレをやや懸念という発言が見られたが
こちらも目立ったトーンではなく、
市場はやや肩透かしを食った形で、
ドルの高値攻めをすることはかなわなかった。
ロンドン時間に1.2550を試したユーロドルが
50近辺の買いを崩しきれなかったことや
ドル円の114.50から上の売りが厚く、
上値に一服感が出ていたことも
短期筋のポジション調整を誘い、
ドル高進行をためらわせた。
もっとも、NY午後にはいって
ブラジルなど新興国市場の株価大幅安が伝わり
NY株も続落を見せると
投資資金のリスク回避の動きから
資金のドル回帰が起こるのではとの思惑が入り
ドルの下値もしっかりという状況で
ユーロドルが1.25台後半、ドル円が114円30/40銭での推移になるなど
ドル高値圏での推移を続けた。
ロンドン時間に派手な動きを見せたポンドは
NY時間も荒っぽい展開。
NY午後に、BOEのキング総裁がインフレ懸念に関して楽観的な見通しを示したことで
ポンド売りを誘った。
ユーロ安につられて1.83台をつけたあと、1.84半ば越えまで上昇していたポンドは
この発言で再び1.84ちょうど近辺まで落とされている。
【ここからの見通し】
基調としてのドル高は変わらない。
今日の米PPIなど
今週はインフレ関連の指標が多く出る週である
こうした指標の結果をにらみながら
ドル高サイドを探る動きが続くと見られる。
ドル円は、115円手前にあるといわれる本邦輸出勢の売りと
オプション取引に絡んだ売りをいかにこなすかが
今週の焦点となってくるか
その上、115.50にもポイントがあり
ドル高基調とはいえ、一本調子での上昇はなかなか難しいか。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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