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円安傾向強まる。ドル円115円にしっかりのせる


6月19日

************忙しい人のためのサマリー*********
円安傾向強まる。ドル円115円にしっかりのせ、
ユーロ円は史上最高値圏、ポンド円は1998年来の高値圏。

円金利の上昇期待が後退していること、
米指標が好結果で、ドル円に買い安心感が出ていることなどが背景か。

買い手は、海外ヘッジファンドなど。

テポドン問題での円売りも一部に。
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金曜日の市場で目立ったのは、
円売りの動き。

米経常収支、ミシガンセンチメントと好結果が続き、
ドル買いが出やすかったこと、
ドル円の114.50がしっかりしており
下値安心感があったことなどがドル円での買いを呼んだ。

また、ユーロ円、ポンド円などに
ヘッジファンドなどからの大口の買いが入り
こちらも円安(クロス円上昇)の展開。
日銀のゼロ金利解除まで時間がかかりそうなどの思惑が
円売りを呼んだと見られる。

また、発射準備が整ったといわれるテポドンの問題も
円売り傾向に拍車をかけた一面もあったと思われる。

ドル円は114円台後半からいったん114.50を試し
その後115円台。
ユーロ円は114.60/70の史上最高値圏を試し
ポンド円は1998年来の高値をつけた。

【東京市場】

ほとんど動きがなく、
こう着状態となった。

インフレ懸念からのドル買いは依然としてのこっており
下値は堅いものの
世界同時株安に一服感が出て、
リスク回避からのドル買いが収まったことで
高値から積極的に買い上げるだけの勢いは見られず
動きのとりにくい展開になったと見られる。

【ロンドン市場】

ロンドン市場は、朝一ドル安をトライしたものの
動きが限定的で、
その後ドル円、クロス円に買いが目立って円安傾向となった。

ロンドン勢は、朝方まず円安を試し
ドル円の114円台半ばをトライする動きを見せたが
買い注文を崩すにはいたらず、
下値のしっかり感が印象付けられる展開で
その後すぐに値を戻した。

米FRB地区連銀総裁の中で、モスコウ氏とならぶタカ派(金利上昇派)の
代表格であるプール セントルイス中銀総裁が
米国は統計データが示す以上のインフレ圧力に直面している可能性
等の、彼らしいタカ派発言を行ったが
インパクトがなく、値幅は小動きなものにとどまった。

その後、動きの主役になったのは
クロス円での円売りの動き。
ユーロ円、ポンド円などで
ヘッジファンドなどからの買いが断続的に入り
ポンド円は213円台と、1998年以来の高値更新。
ユーロ円の史上最高値圏145.70近辺から売りが入ったことで
その後の上値進行は抑えられたが
クロス円の買いにドル円もじり高の展開になった。

【NY市場】

午後9時半に発表された米第一四半期経常収支の数字は
前回、及び今回の事前予想よりも赤字幅が小さい好結果となり
ドル円でのドル買い円売り傾向などがさらに強まった。

クロス円の買いに堅調な動きを見せていた欧州通貨も
対ドルで欧州通貨売りドル買いとなり、
ドルは全般的に堅調な動き。

最も欧州通貨に対するドル買いは限定的で、
動きはどちらかというとドル円でのドル買い。
午後10時45分に発表されたミシガン景況感指数の好結果も
ドル買いを支える形になり
ドル円は115円台にしっかり乗せてきた。

その後、利益確定の売りなどに
いったんは値を戻す場面も見られたものの
傾向としてのドル円、クロス円の堅調は変わらず、
落ち着くとすぐに円安傾向に。
結局ドル円やユーロ円などは、最高値圏で週の取引を終えた。

あと、面白い動きとしては
ポンドAUDでのポンド買いAUD売り。
豪金融グループ マッコーリーの英港湾大手ABPに対するM&Aの話題
(話題自体はかなり前から出ていた)に関する思惑が
ポンド買いを呼んだ模様。

【ここからの見通し】

ドル円がしっかり115円台に乗せてきた。
ドル買いの流れというよりも
ここに来て急速に円売り傾向が強まっていることが気になるところ。

福井日銀総裁の村上ファンド問題なども絡み
日本の金融政策変更(ゼロ金利解除)の時期が遅れるのではという
思惑などが、
金利に敏感な投資資金の円離れを呼んでいると見られる。

また、北朝鮮のテポドンの話題も
円売りに拍車をかけたか

目先のポイント115.50近辺、
ここをしっかり抜けてくると
116円台が見えてくる。
116円台に乗せると、とりあえず下値不安はだいぶ解消されて
上昇トレンドの復帰というイメージが強くなりそうである。

ただし、ここから上には、
輸出企業の売り注文もそれなりに控えており
一本調子にあがることはなかなか難しい。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)