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ドル金利の先高感からドル買いが続く流れが継続


6月26日

************忙しい人のためのサマリー*********
ドル買いが依然優勢。ドル円は116.50のポイントをクリア。

基本的に、ドル金利の先高感からドル買いが続く流れが継続している。

欧州通貨もロンドン時間に大きく下落。
タカ派であったウォルトン氏の急死の影響を受けたポンド売りなどが
ユーロへも波及。ともに対ドルで大きく値を下げた。

クロス円は、欧州時間の欧州通貨安進行時に、一旦値を落としたが
NY時間には買戻しが出ていた。
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金曜日の市場では、依然としてドル買いの流れが続いた。
FOMC前ということで、FRBの要人は
発言を自粛する期間(ブラックアウト期間)にはいっており
要人発言などはないのだが、
市場のドル金利先高観の強まりは続いており
ドル買いが進む動きになっている。

円に関しては、福井総裁の村上ファンドがらみの問題を受けての
市場の不信感なども円売りに微妙に作用しているか。
(一部の機関投資家などは政治問題を嫌う傾向がある)

ユーロ自体には、目立った売り材料はないが、
ポンドが先週のウォルトンMPC委員(タカ派)の急死を受けて
ポンド利上げ期待がかなり後退しており、ポンド売りが出ている影響をうけ
軟調地合いになっている。

オセアニア通貨では、木曜日の経常収支赤字を
格付け会社にリスクとして指摘されたNZの売りが目立つ。
ヘッジファンドなどがオセアニアに向けた資金を
NZDからAUDに映す動きが続いており
AUDNZDでのNZD売りなどが一日を通して出てきている。

【東京市場】

前日の海外市場でドル高が大きく進んで迎えた東京市場では
ポジション調整の動きなどが若干見られたものの
限定的な動きにとどまり、
かといって高値から買い上げるだけの勢いもなくということで
ドルの高値圏でのもみ合いになった。

ドル円は116.00/20を中心にしたもみあい
ユーロドルは1.2560/80、ポンドドルは1.8270/90でのもみあいとなった。

【ロンドン市場】

前日の海外市場の流れを引きつぎ、ドル買いが強まる展開になった。

ロンドンの朝方、最初の動きはドル円でのドル売り円買い。
中国人民銀行が、午後から記者会見を行なうとの報道が
人民元がらみでの大きな進展があるのではとの市場の思惑を誘い
円買いが入る展開になり、ドル円は、116.00から115.80近辺へ下落。
しかし、人民銀行から、記者会見は人民元に関することではないとの発表があったことで
すぐに値を戻すと、
反動もあってか今後はドル高が進行、
東京時間の高値を越えて116.40近辺まで買いが進んだ。

他の通貨はNY勢が車では
基本的にジリジリとしたドル買い。
ユーロドルは1.2580/85から1.2550割れまでゆっくりとユーロ売りドル買い。
ポンドドルは1.8300近辺から1.8210近辺までポンド売りドル買いと
ドル買いが優勢な流れ。
米FOMCに関して、今月の利上げのみならず、8月の利上げを織り込む動きが続いており
ドル買いの流れが出てきていた。

その後、早出のNY勢が来たころから、ドル買いが一気に加速、
ユーロドルが1.2550をしっかり割り込み、ポンドドルが1.8200を割り込んで
ストップロスの売り注文がついたことも有り、
ユーロは1.2500まで割り込んで1.2480近辺、ポンドは1.81台前半までと
大きな欧州通貨売りドル買いとなった。

【NY市場】

午後9時半に出た米耐久財受注の数字が弱く、
一旦ポジション調整のドル売りが進むも、
その後ドル買い。

耐久財受注がかなり弱めの数字での発表も、直後は反応が鈍く、
ドル円は、節目と見られた116.50を越えてくる動きに。
しかし、50越えで一服感が出たこともあり
その後一気にポジション調整も入り、116.00近辺まで。
数字前のドル買い進行は激しかった欧州通貨に関しても
値を戻す動きになり、ドル買いがとりあえず一服した。

しかし、ドル円に関しては116.00近辺の買いがしっかりしていたことや
ロンドン時間に進んだクロス円下落の買戻しが入ったことなどから
再び116.50をトライし、
116.50越えの水準で週の取引を終えた。

116.50は、4月22/23日のG7をうけて
116.50から115.90まで値が飛んだ(窓を開けた)水準であり
戻りのポイントとして意識されていたところで
一旦は戻りの最重要ポイントをこなしたところで
一服感が出たものの、再び上値進行といったところ。

欧州通貨は、クロス円での買いに加え、
ウェーバー独連銀総裁が、インフレ懸念を表明したことなどにも
下支えされて、安値から戻したところでもみあい。

米FRB関係者は、既に6月のFOMCに向けてのブラックアウト期間
(FOMCの前週火曜日からFOMCにかけてのFRB関係者の発言自粛期間)に入っており
発言などは特にみられないが、
市場でのドル金利先高感は続いており、
金利関係がドル買いにつながる展開が続いている。

【ここからの見通し】

金利市場では、ほぼ織り込みが済んだと見える8月のFOMC利上げに関して、
為替市場での織り込みの動きがどこまで続くのかが焦点になってくる。

取り合えず、ドル円の窓も埋めて、上値の目処は達成した形。
そして、その後の調整を経て再びポイントまで戻すなど
上値の勢いの強さを感じさせる展開で
もう少しドル買いの流れは続いてきそうだ。
今週、下値をしっかりと固めてくると
119に向けての動きも期待できるところか。
115.50近辺が下値維持の目処といったところ、

欧州通貨売りの動きも続いている
ユーロドルも1.25を瞬間割り込んだことで
下値進行が楽になってきている。
ただし、ユーロに関しては、こちらも利上げ期待が出ているだけに
ドル円ほどのドル買い安心感はない。
タカ派のウォルトン氏の急死をうけて、利上げ期待がかなり後退したポンドの
対ドルでの下げがどこまで欧州通貨全般に波及するかがポイントか。


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山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)