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FOMCなどを週の後半に控え、神経質な展開


6月28日

************忙しい人のためのサマリー*********
FOMCなどを週の後半に控え、神経質な展開

各通貨ともそれなりに値動きはあるが、一方向への方向感は出にくい

円関係は福井総裁の進退懸念もあって、一時円売りが進み
ドル円は節目の116.60を上抜け、ユーロ円が史上最高値を更新する動きも見られたが
その後値を戻した
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週の後半に、FOMCやPCEコアデフレータなどの主要指標、イベントを控え
神経質な展開が続いた。

基本的には、上下ともレンジを抜けることが出来ず、
振幅は見られるものの、方向感の無い展開。

ドル円は、福井日銀総裁の夫人が阪神株を所有していた問題などが
今後野党の追及を受け、進退問題が過熱するのではとの懸念から
海外勢の円売りを呼ぶ場面が有り、
節目と見られた116.60を上抜けする局面もあったが、
高値をつけた後のフォローが無く、動きが続かなかった。

月曜日に買いが目立ったユーロも、
その時の買いの主役であったヘッジファンドなどの動きが落ち着き
大きな動きは見られず。

タカ派で知られた先週のウォルトン氏の死去以降
利上げ期待が遠のいているポンドは、ロンドン時間に売りが目立つ場面もあったが
こちらもその後値を戻し、大きな動きにはならず。

【東京市場】

前日のユーロ高基調が継続、
ユーロドルは前日の高値を越えて1.2615近辺へ、
ユーロ円は146.50近辺と史上最高値を更新という展開。

前日の海外市場では、ヘッジファンドなどからのユーロ買いが積極的に持ち込ま
れており、
ユーロの下値にしっかり感が出ていた。
また、各国中央銀行総裁などからユーロ利上げに強気な発言が相次ぎ
8月に0.5%の利上げの可能性まで示唆されていることが
ユーロ買いにつながっていると見られる。

もっとも、東京時間中に新たな材料が出たわけではなく、
昼ごろに高値をつけた後はやや値を戻してもみ合いとなった。

ドル円は、ユーロドルでのドル売りに抑えられて
116.00を割り込んだ後、
午後に入って、福井総裁の進退問題についての懸念から円売りが強まり
116円台前半まで回復した。

【ロンドン市場】

ロンドン市場にはいって目立ったのは、円売りの動き。
福井総裁の進退問題懸念が、政治的なスキャンダルなどを嫌う海外投資家の円売
りを誘い
ドル円は節目と見られた116.60を超えて、116.71と二ヶ月ぶりの高値圏へ。
ユーロ円も146.65と1999年のユーロ成立後の史上最高値を更新した。

独Ifo景況感指数が強かったこともあり
ロンドンの朝はユーロ買いドル売りが強まる場面も見られたが、
ドル円でのドル売りは限定的で、下値しっかり感が強まる中での上値トライであ
った。

ユーロ自体は、Ifo景況感で一瞬買われたものの
Ifoのエコノミストであるネルプ氏が、
ECBが利上げを加速する理由は無いと発言したことなどもあり
すぐにユーロ売りが入り、ドル円でのドル高基調もあって
1.25.60/70と安値圏での推移になった。

その後、ドル円での高値追いが一服したこともあり
各通貨ともやや値を戻してもみあい。

【NY市場】

NY勢の最初の動きは、
ロンドン時間の動きの調整であった。
午後11時に米消費者信頼感や中古住宅販売、
ポールソン次期財務長官の公聴会などを控えて
いったん短期筋などがポジションを軽くしてくる動きに。

まず起こったのは、ロンドン時間のドル買いの調整。
ドル円が116.60の節目をいったん抜けたにもかかわらず、
上値追いがなかったことで、失望を呼んだことや、
ユーロドルも1.25台半ば付近のユーロ買いがしっかりしていたことなどが
短期筋のドル売りを誘った。
また、中古住宅販売の数字がかなり弱めの数字になるとの噂が市場で広まったこ
とも
ドル売りを加速させた。

その後、欧州通貨などでのドル売りが一服しても、
ドル円の下げはとまらず、次第にクロス円を巻き込んだ円買いに。
こちらも、米指標や公聴会を前に、
ポジション調整がメインの動きになった。

午後11時の指標は、消費者信頼感がかなり強めの数字、
中古住宅販売も直前の噂とは異なり、予想を上回る数字となり
その後はややドル買いが優勢になる展開。
もっとも、数字の結果の割には動きは落ち着いていた印象で、
今週木曜日のFOMCを控え、様子見ムードが強い動きとなった。

【ここからの見通し】

FOMCまではやや動きにくいが、
金利上昇懸念から昨日米株が大きく下落しているように、
市場では、0.25%の利上げだけでなく、
その後の声明もかなり強気なものとなり
利上げ傾向の継続見通しが後押しされるという見方が強い。

為替に関しては、かなりそうした動きを織り込み済みで
高値のドル買いには慎重な動きも見られるが、
それ以上に大きなドル売りはやりにくい状況。
今日は目立った米指標なども無いことから
レンジ取引が中心の動きか。
リスクはややドル高方向という展開になりそう。

ドル円は、その後戻されたとはいえ116.60を一旦抜けたことで
上値の重石が取れた形。
ほかの通貨ペアに比べて、上トライがやりやすい状況。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)