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米ADPの雇用関係指標受けドル買い進む
7月06日
************忙しい人のためのサマリー********
米ADPが発表した非農業部門雇用者数が、統計開始以降最高となる好結果。
金曜日の労働省発表の非農業部門雇用者数も、同様に強めになるとの思惑で
ドルが一気に買い進まれた。
昨日早朝の北朝鮮がらみでの円売りやドル買いは
東京昼前に落ち着き、その後反動もあって、海外市場では影響が見られず。
ドル円はADPの数字を受けて114円台後半から115円台後半まで大きく上昇
ユーロドルは1.28近辺から1.2700手前まで下落(ユーロ安ドル高)した。
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テポドン2の発射で幕を開けた昨日の市場は
北朝鮮がらみの話題が落ち着いた海外市場で
米雇用データの数字をきっかけに
ドルが大幅高を記録する動きを見せた。
NY時間の午前8時過ぎ(日本時間の午後9時過ぎ)に発表された
ADP(オートマチック・データ・プロセッシング:企業の給与計算サービス会社)が発表した
ADP雇用レポートの数字で
6月の非農業部門雇用者数が36.8万人増と
2001年に統計を開始して以来の高水準を記録。
これを受けて、
金曜日のNFP(非農業部門雇用者数:労働省発表)がかなりの好結果になり
米FOMCでの利上げが継続するとの思惑が広がり
ドル金利が大きく上昇、
ドルは大幅な全面高を記録した。
ドル円は、朝方北朝鮮がらみで115.20近辺まで上昇したあと
114円台後半に落とされ
ADPの数字を受けて115円台後半まで上昇するという
大幅なドル高円安。
その後116円手前の売りに押されて
やや値を戻したものの115円台半ばをキープしており
下値しっかり感は強い。
それ以上に動きを見せたのがユーロで、
朝方北朝鮮がらみのニュースを受けての
資金のドル回帰で1.28近辺から1.27台後半に落とされた後
東京午後にアジア勢などの買いに1.2840近辺まで上昇、
その後、欧州大陸勢の売りに1.27台半ば、
やや値を戻して1.2800近辺と、
大口の売り買いに翻弄される動きを続けた後
ADPをうけて1.2700に迫るところまで下落を見せていた。
今日はECBの政策金利の発表もあり
神経質な展開が続きそうだ。
【東京市場】
東京市場は、
早朝に報道された北朝鮮のミサイル実験実施の報道を受けて
円売りやドル買いが進んだ後、
午後に入って反動でドル売りが進んだ。
早朝の北朝鮮ミサイル実験の報道で
主要通貨の中で最も動きを見せたのはもちろん円。
地政学リスクの高まりを嫌って、
基本的には全面安となり、
ドル円は114.60近辺から115.20近辺まで上昇。
ユーロ円も147.25円近辺と史上最高値を更新した。
対円通貨以外では、基本的にドル買いが優勢になり
ユーロドル、ポンドドルなどでもドル高進行。
しかし、そうした動きも午前中から徐々に落ち着きを見せ始め
昼過ぎからは反動でドル売りが出る形に。
すぐに紛争という状況ではなく、経済的混乱もそれほど見られないとの見方から
ミサイル発射を受けて円売りやドル買いを進めた短期筋のポジション調整がはいったと見られ
さらに、ユーロに対して本邦投信勢や、
アジア勢からかなり大口の買いが浴びせられたこともあって、
欧州通貨高ドル安が進行、
ユーロドルは、1.27台後半から1.2840近辺まで上昇を見せた。
ドル円もこのドル売りの動きにつられて114円台後半へ下落。
【ロンドン市場】
ロンドン勢本格参加前のユーロ買いから一転
大きくユーロ売りが進む動きを見せた。
欧州大陸勢から、かなり大口のユーロ売りが浴びせられた形で
ユーロドルは1.2840近辺から1.27台半ばまで下落(ユーロ安ドル高)。
ドル円もこの動きにつられて115円台を回復した。
ロンドンの昼ごろには、
さすがにやりすぎ感もあってユーロの買い戻しが入り
1.2800近辺まで値を戻す動きに。
ドル円も再び114.70近辺まで下落と
ふらふらした動きを続けた。
経済指標は、ユーロ圏サービスPMIが強めの数字も
小売売上高が弱めの数字で、まちまち。
指標や発言の影響よりも、
大口の取引やポジション調整が主体の動きであった。
【NY市場】
ロンドン市場の振幅を経て、
むかえたNY朝に飛び込んできたのが
ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)が発表した
米非農業部門雇用者数の36.8万人増という
統計開始(2001年1月)以降、最高の数字。
この統計は、NFP(労働省発表非農業部門雇用者数)との相関が強いといわれ
前回は弱めの数字で、本番のNFPの弱い数字を示唆していた。
この数字を受けて、
市場では金曜日のNFPの好結果と
それを受けての米利上げ継続期待が一気に強まり
ドル買いが進む展開に。
銀行や証券会社などでは
雇用統計の予想を大幅に上方修正するところが相次ぎ
(米ゴールドマンサックス15万人⇒25万人など)
金利・債券市場でも、金利の上昇が目立っていた。
ドル円はこのADPの数字を受けて114円台後半から115円台後半と
北朝鮮がらみの際の高値をあっさり越えて大きく上昇。
ユーロドルは1.28近辺から1.2700に迫るところまで下落し
雇用統計がらみの注目度の大きさなどを印象付ける動きになった。
ヘッジファンドなど、FOMC後にドル売りを進めた向きが
完全に買い戻しをさせられた格好で
各通貨ペアともにドル買いが進んだ。
【ここからの見通し】
明日の米雇用統計と大イベントを前に
ADPの数字が、かなり驚きの好結果になり
ドル買いが進行した。
新規失業保険申請件数の数字も、5月よりも状況がよく
NDPの大幅回復という予想は、
理解の出来るものではある。
ただ、ひとつ心配なのが
ISM製造業景況感指数の雇用部門が弱めだった前月よりもさらに落ち込んでいたこと。
このあたりがどう影響してくるのか、
明日の雇用統計は、いつも以上に注目度が高い。
その前に、今日のイベントとしては
ECBの政策金利発表である。
(一応BOEの政策金利発表もあるが、こちらは会見も声明文の発表もなく
結果も据え置きでほぼ決まりという情勢のため、注目度が低い)
一部でECBの早期利上げを期待する向きがあり
今回での0.25%の利上げを予想している金融機関がある。
次回の8月頭の会合が、
各要人の夏休み期間中ということで、電話会合になるので
その前に前倒しで利上げをという予想である。
ただ、市場の大勢は9月分のECB会合(カレンダーの都合で、会合は8月末)での
利上げであり、
今回は据え置き予想がほとんど。
実際には、金利の発表よりも
その後のトリシェ総裁の発言で
今後の利上げがいかに示唆されてくるのかに注目が集まりそうだ。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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