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トリシェ総裁会見後乱高下、その後ISM受けドル売り
7月7日
************忙しい人のためのサマリー********
ECB,BOEは金利を据え置き
トリシェECB総裁は、次回8月3日での会合を電話会合から通常に変更、
声明内に、インフレに強い警戒(Strong Vigilance)という文言も用い、
次回の利上げを示唆。
総裁会見後一時ユーロ高も、いったん戻り、再び上昇と荒っぽい展開。
ISM非製造業、弱めの数字で、今晩の雇用統計にやや懸念。
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昨日の市場で最も注目されたのは
ECBの政策金利発表とその後のトリシェ総裁の記者会見。
金利は、大方の予想通り、2.75%で据え置きという結果。
こちらは織り込み済みで、目立った反応が見られなかったが、
その後、総裁の記者会見では、
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「強い警戒が必要」今後も強く警戒していく。
金利はまだ低水準。
8月3日は実際に会合を行う。電話会議はしない。
8月3日の決定を注意深く見守る、同日に記者会見実施。
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と、利上げ前の声明でよく使われる
strong vigilance 強い警戒という文言を使用し、
さらに、本来電話のみの会合で、記者会見の予定がなかった次回8月3日の会合を
通常のものに変更することを発表。
この声明を受けて、市場は利上げの前倒し(08/31利上げ予想から08/03利上げ予想)期待と
年内3.5%までの利上げ期待を膨らませ
ユーロ買いを進める形になった。
しかし、今晩米雇用統計を控える市場では
ポジションを傾けることに神経質になっているのか
その後すぐに値を戻すという神経質な展開。
結局、その後のISM非製造業の弱い数字を受けて
ドル売りが進んだことで
ユーロも上昇したが、
総裁の会見の強気さの割には、落ち着いた動きではある。
【東京市場】
東京市場は、もみ合いに終始し、
目立った動意は見られなかった。
ロンドン時間のECBとBOEの政策金利発表、
金曜日の米雇用統計と
重要イベントが控える中、
動きがとりにくかったと見られる。
前日の海外市場でADPの雇用統計の好結果をうけてドル買いが進んだ後
若干ポジション調整が入った水準である
ドル円の115.50近辺、ユーロドルの1.2730近辺で
もみあいが続いた。
【ロンドン市場】
ECB,BOEともに金利を事前の予想通り据え置き。
その後のECBトリシェ総裁の会見待ちということで
NY勢が入ってくる時間帯までは小動きであった。
ロンドンの朝方発表されたHBOS(ハリファクスバンクオブスコットランド)の住宅価格指数は
予想よりも弱めの数字であったが、売りは限定的、
その後の英鉱工業生産、製造業生産高は、強弱まちまちで反応しにくいということで
指標への反応も鈍かった。
【NY市場】
午後9時半ごろから行われた、
トリシェECB総裁の会見は、
利上げ前の声明によくみられる
「Strong Vigilance:強い警戒」という言葉がもちいられ
利上げ間近を感じさせる無いよう。
次回、8月3日の会合は、夏休み前ということもあり
本来、電話会合だけで、記者会見の予定などもなかったが
通常会合に変更し、記者会見も行うと発表。
次回での利上げの可能性が相当高まり
そうなると、年内の利上げ幅も従来の3.25%までから3.50%が期待できるとあって
声明直後にユーロが急騰。
ユーロドルは
1.2730近辺から1.2708越えまで瞬間で買われ
ユーロ円は147.40近辺と史上最高値を更新する動きを見せた。
しかし、その動きが続かない。
総裁の、50BP(0.5%)の利上げは、まったく話題とならなかったという発言などがきっかけで
ユーロが今度は売りに転じる結果に。
今日の雇用統計を控えて、ドル売りを進めることに伸張であった面もあり
ユーロドルは若干のもみあいを経て、ほぼもとの水準に戻す形に。
クロス円での売りが、ヘッジファンドなどから大口で入ったこともあり
ユーロ円は、会見前の水準である147.05近辺を大きく割り込んで
146.60近辺まで値を落とす動きを見せた。
その後、ISM非製造業の数字が予想を下回ったこと
とくに雇用部分の数字が58.0から52.0に大きく下げていたことで
今日の雇用統計の数字に対する懸念が広がり
ドル売りが進む展開。
ドル円は115円台前半に、
ユーロドルは会見後のユーロ高ドル安水準である1.2780近辺に上昇する動きを見せた。
【ここからの見通し】
なんといっても、午後9時半の
米雇用統計の数字に尽きる。
非農業部門雇用者数の予想は17−18万人前後が中心。
水曜日のADPによる非農業部門雇用者数の好結果(36.8万人増)を受けて
それまでの16−17万人前後から予想の中心が上昇してきている。
米証券会社などでは、それまでの15万人予想を25万人と大幅に修正したところも見られ
かなり好結果が期待されている。
予想の目安となる新規失業保険申請件数も
それほど悪い数字ではなく、前回の7万5千人からの大幅改善という見通しは
リーズナブルに見えることも事実である。
ただし、ここに来て、ISM製造業、非製造業とも雇用指数の数字が弱いのが気になってはいる。
ただ、ここ二回の非農業部門雇用者数の数字は
経済情勢から見て悪すぎるということも事実。
例えば、市場の予想を大きく上回る25万人前後の数字が出たとしても
3ヶ月平均では15万人前後に過ぎず
今までの流れの中でも、低めの数字になる。過去二回が悪すぎたのである。
そういう意味では
反動である程度強めの数字が出てもおかしくないところか。
もし今回も弱めの数字になるようだと、
利上げ期待のかなりの後退が予想されるため、
下方リスクが高くなってくるであろう。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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