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ゼロ金利解除が限定的との思惑もあり円売り広がる


7月13日

************忙しい人のためのサマリー********
ゼロ金利解除が限定的との思惑もあり円売り広がる。

長期金利の上昇もあり、雇用統計後のドル売りはいっそうされた形。

注目の貿易収支はやや良い数字で、ドル買いの流れを後押し。
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昨日の市場では、円売りの動きが目立つ展開になった。
注目された貿易収支の数字が予想よりも良かったこともあるものの
実際の動きは指標よりも前、
ロンドン時間がメイン。
日銀のゼロ金利解除観測が強まる中で
誘導幅が0.25%に満たないものになるのではという思惑が広がっていることで
円の売りを呼んだものと見られる。

その後、注目の米貿易収支の数字が予想よりも好結果で
ドル買いの勢いが強まり
ドル円は一時115.70近辺までと大きな上昇を見せた。
投信設定に絡んだクロス円での外貨買い円売りの動きも
ドル円の下値を支えた。

対円では買いが出た欧州通貨は、
対ドルでは売りが目立つ展開。

【東京市場】

東京時間は静かな展開を見せた。
夜の米貿易収支発表などをにらみ、
様子見ムードが強まった。

前日、ドル円の下値が堅かったため、若干買いが出る場面があったが
114.50を超えれず、動きは限定的であった。

【ロンドン市場】

ロンドン市場では、ドル買い及び円売りが目立つ展開になった。
目立った材料が出てきたというよりも
貿易収支などを前にしたドルの買い戻しが朝から優勢になったというところ。
先週の雇用統計後のドル売り、金利下落に対する反動の動きが
今週に入って目立ち、昨日のロンドン時間も
米長期金利の上昇が見られ、ドル買いを助けた。

その後、英雇用統計が、
最もよく見られている失業率の数字は予想通りであったものの
新規失業保険申請の数字や、ILO基準の失業率など部分部分で弱さを見せたことで
欧州通貨売りドル買いの動きが強まった。

ドル円は、114円50/70銭をしっかり超えたところにみられたストップロスの買い注文をこなしながら
ドル買いがすすみ、115円台前半まで上昇を見せる動きに。

谷垣財務相がゼロ金利解除は時期尚早と発言し、
市場が織り込む明日のゼロ金利解除について、
誘導幅が織り込みほど多角なら無いのではとの思惑が広がったことも
ドル円でのドル買い円売りを呼んだ。

また、谷垣財務相発言の影響は
クロス円の相場でも見られ
ユーロ円やポンド円なども上昇していた。
また、クロス円に関しては、
投信の設定に絡んだ外貨買い円売りの動きも活発に見られていたようだ。

【NY市場】

注目の米貿易赤字は事前予想の650億ドル赤字に対して
638億ドル赤字と、それほど赤字額が増えずという展開。

この数字を好感して
ロンドン時間からドル買いが進んでいた市場では、さらにドルへの押しが強まる展開。
ドル円は115円台半ばを超える水準まで買いが進んだ。

ユーロドルなど、欧州通貨に対するドル買いは強まり
ユーロドルは1.2700を割り込んで、1.2670近辺まで下落
ポンドは1.8300手前と、東京夕方の1.8480から150ポイント以上の下落を見せた。

クロス円での買いは、この時間帯も基本的に続き
堅調な推移を見せていた。

【ここからの見通し】

明日のゼロ金利解除への思惑がいろいろ出ているようだが
基本的には誘導金利0.25%程度の上昇で
市場は織り込み始めたようだ。

その織り込みの元、先週金曜日の雇用統計の低い数字の元でも
ドル買いの勢いが強いということは
基本的にトレンドが上を向いているのだと考えるべきなのであろう。

ゼロ金利解除に向けての思惑に
神経質な動きを続ける可能性もあり
高値を追いたくは無いが、
戻りをしっかり拾っていくのは面白そう。ただし、ユーロなどで下げ渋りを見せたように
米景気の減速感があることは頭に残しておきたい。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)