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ポンドの買いが最も目立つ展開、M&Aがらみの買いがきっかけか


7月14日

************忙しい人のためのサマリー********
ポンドの買いが最も目立つ展開、M&Aがらみの買いがきっかけか
二人の新MPC委員の選定も、ポンド買い材料とされた。

イスラエルとレバノンの対立激化で、有事のスイス買いが活発になった。

ドル円は、115.00/50のレンジ内での上下動。レンジ内での動きはそれなりにあったものの
方向感にかけた。
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昨日の市場、
最も目立ったのはポンドの買い、続いてスイスの買い、
後東京時間のオセアニア通貨の買いと
脇役がなかなか目立つ一日であった。

ドル円は、
115円ちょうどと半ばをはさまれた形で
クロス円の売買などに左右されて
レンジ内で振幅。動きはそれなりに見られたものの
方向感にかける展開となった。

ユーロは、ユーロスイス、ユーロポンドなど
ユーロクロスでのユーロ売りに
NY時間の仕掛け的なユーロドル売りが加わり
頭が重い展開となった。

ポンドは、M&Aがらみでの買いが目立った後
ポンド円などでも買いが出た。
スイスは中東情勢激化のリスク回避買い(有事のスイス買い)
オセアニア通貨は、東京朝の指標が好調で買いが出た。

【東京市場】

主要通貨は材料難で動意なく、
ドル円は115円台前半でのもみあい。

そうした中、
動きが見られたのは、オセアニア通貨。
まず、NZが朝7時45分に出た小売売上の数字が
予想の+0.5%に対して+1.3%とかなり好調になったことを受けて
0.6155/60から90近辺まで上昇。
その後も高値圏でもみあった。

続いては、AUDの動き。午前10時半に発表された豪新規雇用者数は
1万人前後の予想に対して、5.2万人とかなり大きい数字になり、
AUDUSDは0.7520近辺から0.7550近辺まで上昇した。

【ロンドン市場】

ロンドン市場に入っても、ドル円は大きく動ききれない。
ロンドン朝に人民元の切り上げの噂が広がり
115.00近辺をつけたものの下がりきれず、
続いて115.50を試したものの、戻り売りに頭をおさられと、
上下とも動きにくい展開となった。

そうした中、ロンドン時間に動きが見られたのがスイス。
イスラエルとレバノンとの対立激化を受けて
中東情勢懸念による世界的な地政学リスクの高まりが
「有事のスイス買い」を招いた形。
ドルスイスは1.2330近辺から1.2280近辺まで
ヘッジファンドなどからの売りが目立ったユーロスイスは
1.5675/80からじりじりと1.5620近辺まで売り込まれる(スイス高)の結果になった。

また、それ以外に目だったのがポンドの買い。
GBPCHFに買収がらみで大口のポンド買いスイス売りが入ったことが
もっとも大きな背景と見られ、
スイス自体は地政学リスクの高まりでスイス買いが入る中でのポンドスイスの動きに
結果として、ユーロポンドなどでのポンド高が最も目立つ形になった。
また、本邦勢などからポンド円でのポンド買いも入るなど
ポンドはクロス中心に買い進められる動きを見せた。

【NY市場】

NY市場も、午前中はポンド高が最も目立つ形となり
ポンドドルは東京夕方の1.8330近辺から1.8460越えまでと大きく上昇した。

昨日は、現在二名の欠員がある英金融政策会合(MPC)の新委員として
センタンス ブリティッシュエアウェイズ主席エコノミストと
ベスレイLSE教授が加わることが発表されたが
そのうちセンタンス氏がこれまでのコメント中で利上げについて前向きな姿勢を示したとされることが
ポンドの買いを誘ったという見方もあった。
もっとも、センタンス氏は本来ややハト派という意見もあった。

それ以外の通貨は、基本的に振幅の荒っぽい展開。
ロンドン時間に買いが目だったスイスは
ユーロドルが投資銀行家の仕掛けに値を落とした(ユーロ安ドル高)余波をくらって
NY昼ごろにいったんドル安スイス高分を一気に取り戻す動きを見せた後
再びスイス買いが優勢に。

ユーロは、その売り仕掛けに1.27台前半から1.2670割れまで値を落とした後
じりじりと1.2700近辺へ値を戻し
ドル円はクロス円の売買などに振り回されながら
115.00/50の中での動きを見せていた。

【ここからの見通し】

方向感が出にくいだけに、やや判断が難しいところだが
ドル円に関しては、やや下値に安心感か。

今日午後になると思われるゼロ金利解除が一番の焦点だが
誘導金利0.25%の引き上げで
ほぼ見方が一致しており、
予想通りだとそれほどの混乱は見られないと思われる。
万が一、ゼロ金利解除無しや誘導金利を0.25%より低いところに押さえるようなことがあれば
円売りが一気に強まる可能性もある。

後、気になるのは、
朝時間外で78ドル台をつけている原油高の動向。
80ドルが見えてきた今の状況はドルと円に対する大きな売り圧力になってきそう。
ドル円はともかく、クロス円
特に原油関係に反応しやすいポンド円やカナダ円での円売りに注意したいところ。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)