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バーナンキ証言受け、ドル売り進む


7月20日

************忙しい人のためのサマリー********
バーナンキ議会証言での追加利上げに慎重な姿勢受け
ドル売りが一気に進む。

議会証言の前に出た米消費者物価指数の数字は
やや強めで、利上げ継続期待が高まったところでの議会証言ということで
反動の動きも強くなった。

英MPC議事録では、今月のMPCでの金利据え置きが
全会一致でのものだったことを発表。市場の失望ポンド売りを呼ぶが
反応は限定的。
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昨日の市場、
最も注目されたバーナンキFRB議長の議会証言は
追加利上げに対してかなり慎重な姿勢が見られるもの隣
このところのインフレ関係の指標の強さなどに
8月の利上げ継続を織り込んでいた市場の姿勢に
冷や水をかける形となった。

議会証言前の米消費者物価指数(CPI)が
コア前月比で予想を上回ったこともあり
直前までドル高が優勢であったことも
その後の反動を大きくさせ
証言直後にドル円が1円ドル安円高に触れるなど
ドルは全面大幅安となった。、

議会証言およびその後の質疑応答のなかでも、
景気に対する見通しの下方修正を示した点、
景気減速によるインフレ抑制に言及した点、
現在の金利水準が緩和的から“more”標準的なレベルにいるとした点
行き過ぎた利上げを望まないとした点などが
市場の注目を集めていた。

【東京市場】

夜のバーナンキ議長証言を控え、
小動きな展開となった。

ドル円は117円台前半、ユーロドルは1.2480-00近辺での小動きとなり
夜に備えるという展開。

【ロンドン市場】

ロンドン時間も基本はバーナンキ証言を控えた様子見ムード。

そうした中、注目されたのは
午後5時半に発表された英金融政策決定会合(MPC)の議事録。
英国でのインフレ懸念が高まる中、
据え置きとなった今月のMPCでの投票において、
利上げに投票するものが出てきていたとすると
早期利上げ期待が一気に高まるのではという市場の思惑もあって
注目を浴びていたわけだが、
実際には全員一致での据え置きであったことがわかり
またインフレについての認識も5月のインフレ報告と同様の基調が続いているということで
市場では、ポンドの失望売りが広がった。
もっとも、水曜日発表のHICPの強さは今回のMPCには含まれておらず
利上げ期待は継続という見方もあって
下値からはすぐに切り返しを店、1.8250-1.8300での荒い値動きを見せた。

ドル円は、米利上げの継続期待もあってじり高。
ドル円は東京時間の117円台前半から徐々に値を上げて
117円台後半へ。
ユーロドルでもドル買いの勢いは見られたが
1.24台後半での買いに阻まれて下値は限定的な形でNY待ち。

【NY市場】

NY市場、バーナンキの議会証言前に
まず注目されたのは米CPIの数字。
コア部分の数字が前月比予想0.2%に対して0.3%と少し高めになったことで
米利上げ期待がやや強まり
素直にドル買いで反応。
ドル円は117.80/90、ユーロドルは1.2460/70と
ドルが一層高くなったところで
バーナンキの議会証言を迎えた。

バーナンキFRB議長の議会証言は
市場が予想していたよりはるかに金利に対して弱気なもの。
今後の経済見通しの下方修正を示したほか、
景気減速が物価を抑えるとも発言、
金利について、より正常な水準に入ったなどの発言もあり、
市場が期待している追加利上げについて
かなり慎重な姿勢を示す今回の議会証言となった。

この証言を受けて市場では一気にドル売りがすすむ展開となり
ドル円は117円台後半から一気に116円台に下落。
ユーロドルは1.24台から1.25台後半、さらには1.26台まで上昇(ユーロ高ドル安)
早期利上げ期待が強まっているポンドに対しては
1.82台前半から1.8440近辺までポンド高ドル安が進行するなど
ドルは全面安という展開。

NY株式市場、ダウ平均株価が前日比200ドル以上上昇するなど
市場は利上げ打ち止めムードをうけての大相場という展開になった。

【ここからの見通し】

これまでの為替市場が
金利主導で動いてきただけに
追加利上げに対してかなり慎重にならざるを得ない今回の議会証言を受けて
ドル売り圧力が強まったといわざるを得ない。

インフレ関連指標が依然強いだけに
後一回の利上げが完全に打ち消されたとまでは言い切れず
下値を支える向きもあるが
戻り売りの意欲も強いと思われる。

117円台後半から116円台後半に落とされたドル円は
117円台前半にすでにドル売りが入っているとの噂。
今日の海外市場でしっかり117円台を回復できなければ
ドル売りへのトレンド転換もにらんで
慎重な対応が迫られそうだ。

欧州通貨はドル円以上にドル売り安心感がある
特に早期利上げ期待が高まりつつあるポンドの対ドルでの動きなどを
注目してみて行きたいところ。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)