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ドル頭重いも下げ渋る


7月21日

************忙しい人のためのサマリー********
米追加利上げ期待の後退をうけてのドル売りは継続も
値幅は限定的。

クロス円に本邦勢からの買い、ドル円の116.50近辺にも買いがいて
ドル円は下げ渋る展開。

欧州通貨に対しては、ややドル売り進むも、値幅は限定的。

米株は大きく反落、市場全体として水曜日のバーナンキ証言の影響が
落ち着いてきた様子。
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昨日の市場では、
水曜日に進んだドル売りの流れをうけて
ドル安進行が継続するかに注目が集まった。

実際ドルの頭自体は重く、
ドル円も116円台後半での推移になったものの
もう一段の下値進行には勢いが欠ける展開。
ユーロドルなど、欧州通貨は
ドル円よりはドル売りが進みやすい展開であったが
こちらも値幅は大人しいものにとどまった。

バーナンキ議会証言をうけての
利上げ期待は後退しているものの
ドル円に関しては、円自体の追加利上げ期待の後退も有り
キャリートレード(低金利通貨売り高金利通貨買い)の動き
等も復活している状況で
目立った下げが出難い状態であるようだ。

イスラエルとレバノンの対立が続く中東情勢を受けての
投資資金のドルへの移動も続いている。

【東京市場】

東京市場は、
前日のバーナンキFRB議長の議会証言を受けて
ドル売りがやや優勢になる展開を続けた。

前日のNY市場でドル円は117円台後半から116円台後半まで値を落とし
その後117円ちょうど近辺が抑えられた形となって
東京市場を迎えた。
東京市場でも、基本的に流れは変わらず、116円台後半での動き。
ただ、116円台半ばに本邦勢から買いが入っているという噂も有り
下値進行も限定的であった。

欧州通貨も基本的には小動き。

【ロンドン市場】

ロンドン時間も基本的にドル売りの動きが優勢であった。
このところ利上げ期待が一気に強まっているポンドは
午後5時半に発表された英小売売り上げの数字が
予想を上回る数字と鳴ったことで
8月の利上げに向けての市場の思惑が広がり
ポンドドルは1.85台へ、
ポンド円にいたっては216円台と、1998年以来の高値となった。

ドル円で、東京時間に引き続き116円台半ばの買いの噂が入ったことも有り
ドル全面安傾向の中、ドル円でのドル売りが限定的なものに抑えられ
結果的にクロス円での円売りを呼ぶ形に。
ポンド円だけでなく、ユーロ円なども上昇(ユーロ買いドル売り)の展開となった。

ユーロドルでは、全般のドル売りの流れを受けてユーロ高ドル安が進み
1.2650に迫る動きを見せた。

ちょっと独特の動きを見せたのがNZDで、
ヘッジファンドなどからの対AUDなどでのNZD売りの動きに
対ドルでも一旦NZD安ドル買いが進み0.6235/40近辺から
一時0.62割れまで下落、
その後全般的なドル安の流れに、ほぼ完全に値を戻すという動きを見せていた。

【NY市場】

注目されたイベントは二つ、
一つ目は、バーナンキFRB議長の下院での議会証言
前日の上院での議会証言に続いてのものであったが
テキストが全く同じであると伝わり
基本的には目立った反応は見られずであった。

続いて注目されたのは、前回のFOMCの議事録
0.25%の利上げは全会一致であることが分かったが
その中での議論では、現状の金利水準の認識について
見方が分かれており
次回以降の利上げが不透明であったことが分かり
瞬間のドル売りを呼ぶ形に。

しかしこちらの動きも限定的なものにとどまり
どちらかというとドルの下値しっかり感が出ている状況。

株式市場が大きく反落するなど
水曜日のバーナンキ議長発言後の利上げ期待後退の影響が
市場全体で薄れてきている状況で
為替市場もドル売りを進めるという状況にはなりにくかったか。

【ここからの見通し】

ドル円やクロス円での本邦勢の買いが目立つ。
ドル円の116.50あたりが
下値のサポートとしてしっかり機能している印象で
もう少し上値攻めも有りそうな展開である。
今のところ上値も117円で抑えられているようだが
再びしっかり乗せてくるようだと要注意か。

ユーロ円やポンド円などでの買いもしっかり入ってきているだけに
下値には安心感が有りそう。
もっとも、116.50割れには
短期筋からの損切りの売りが結構溜まってきたようで
動き出したときは早そうだ。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)