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好調な米経済指標を受けてドル買い先行も、その後値を戻す


8月2日


************忙しい人のためのサマリー********
NY時間に行って来い

好調な米経済指標を受けてドル買い先行も、その後値を戻す

注目のPCEコア、ISM製造業の数字は予想を上回る数字、
ISMの雇用部門も好結果で金曜日の雇用統計への期待も強まる

上値買いが一服した後、ポジション調整もあって大きく値を落とす

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東京、ロンドンと落ち着いた展開を見せた後、
好調な米経済指標の結果を受けて、
一気にドル高が進行。

それまでやや頭が重く、短期筋のドル売りが積みあがっていたところに
大幅なドル上昇を見せた。

米国のインフレ動向を図る上で、FRBの注目度も高いPCEコア、
数ある米指標の中でも、市場への影響度が強いといわれるISM製造業
と二つの重要指標がいずれも予想よりも強い結果で
今月の利上げ期待が強まったこともあり、
ドル円は115円40銭近辺まで大幅な上昇を見せた。

しかし、そのままで終わらないのが今のドル売りの流れ。
115.50を付け損ねて、短期筋の利益確定売りが入ったことなどをきっかけに
今度は一転ドル全面安。

今週の理事会で利上げを行うのではと期待されるユーロを中心に
対ドルで買いが入ったことが背景にあると見られる。

115.20/30の水準を越えて上昇したこともあり
新規に買いもちにした投資家も多かったらしく、
その後は、ストップを巻き込んで大幅安となった。

【東京市場】

落ち着いた取引になった。
ドル円はクロス円の売りなどに頭を抑えられたものの
114円台半ばがしっかりしており、どちらにも動きにくい展開。

ユーロドル、ポンドドルなどは
対円での売りに頭を抑えられた。

夜のPCEコア、ISM製造業、
水曜日以降発表される英、欧の政策金利、
週末のNFPなど、注目材料が目白押しで、
投資家に慎重姿勢が見られるようだ。

【ロンドン市場】

米経済指標を前に、様子見ムードが強い展開になった。

月初の欧州各国のPMIは
ユーロ圏が、ドイツ、ユーロ圏全体ともにほぼ予想通りで
市場の反応なし、
英PMIは予想を下回ったものの
こちらの反応も鈍いものとなった。

その後、NY勢の参加を前に
一旦欧州通貨買いが強まる動き。
目立った材料は見られない中、
下値のしっかり感から短期筋からやや買いが出た。
もっとも、PCEコアデフレータやISM製造業を前に、
様子見ムードも強く、
欧州通貨の上値も限定的。

ドル円は114円台半ばがしっかりで
欧州通貨ほどドル売りは見られず。

【NY市場】

午後9時半に発表されたPCEコア(前年比)は、予想の2.3%を上回る
2.4%という好結果。
FRBが最も意識するインフレ指標で、インフレの進行が確認されたことで
ドル買いが進む展開となった。

発表時に、一部報道機関が結果を誤って伝えたこともあり
短期間に上下動を見せた後、
ドル買いが進む展開に。
其の後発表されたISM製造業も
予想の53.5に対して54.8という高い数字。
前月低い数字になった、雇用部門の数字も、
節目の50を上回る結果となり
ドル高の勢いを増す形となった。

ドル円は、114円台後半から115円を超え
さらに115.20/30のレジスタンスも超えて上昇し
一時115.40近辺まで上昇。

東京、ロンドン時間とドルが思い展開が続いたため、
短期筋のポジションがドル売りに傾いていたため、
勢いのあるドル買いとなった。

しかし、そのままでは終わらないのが現在のドル売りの流れ。
ドル円で115円台半ばをつけ損なうなど
もう一段のドル高に失敗したこともあり、
一転、一気にドル売りが進む展開を見せた。

ドル円のみならず、ユーロやポンドなどほとんどの通貨に対して
大きくドル買いが進む展開。
指標を受けて、一旦ドルの買い持ちに回った短期筋のストップを巻き込んで
ドル円が114円台半ばまで値を落とす
大きな値動きを見せた。

【今後の見通し】

金曜日の雇用統計までは、なんともいえないところはあるが
PCEやISMなど主要指標が好結果であったにもかかわらず
最終的にドル高が維持できないあたり、
ドルの重さが意識されるところ。

もっとも、雇用統計前に下値を売りに行くことに慎重な姿勢も見られることから
戻り売りを中心に、頭が重いものの
基本はレンジ取引か。

ドル円は113.50がポイント。上値は115.50。
ユーロドルは1.28台半ばにしっかり乗せてくるようだと
1.3000手前を意識か。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)