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明日の米雇用統計を控え、様子見ムード


8月3日


************忙しい人のためのサマリー********
ADP受けて一時ドル売りも、その後値を戻し、結果レンジ取引。

各通貨とも振幅がそれなりに見られたが、
今日のECB,BOEの政策金利発表、明日の米雇用統計を控え
市場の様子見ムードが強く、方向感でず。

AUDは予想通り利上げ、その後の声明でインフレ懸念示し、
買いが出たものの、その後値を戻した。
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昨日の動きは、
基本的にレンジ内での動きながら
振幅が激しく、活発な動きを見せた。

ドル円は114円台前半に、本邦勢の買いが入っており
下値進行を何度か阻む展開。
戻りも114円台後半でとめられ、
一日を通すとレンジ取引。

欧州通貨は、今日の政策金利発表待ちで
市場に様子見ムードが強い。

朝方利上げを発表したAUDは、その後の声明で
インフレ懸念継続が示され、一時買いが強まるも
その後値を戻した。

【東京市場】

珍しく、東京市場でドル円の動きが見られた。
ドル円はNY午後にもみあった114円台半ばからじり安な展開。
114.20程度までドル安円高が進行した。

円買いの材料にされたのは、
水野日銀審議委員が、
「年内追加利上げないとの解釈は誤り」と
利上げ示唆とも取れる発言がおこなわれたことで
ドル円をはじめとした円高が進んだ。

ドル円は、114円50/60銭近辺でのもみ合いから
114.20近辺まで下落。
もっとも20近辺は、本邦輸入勢等からの買い戻し意欲が強く
下げ止まりを見せると、
114円台前半でもみ合いとなった。

ドル円以外に目立ったのは、
午前8時半に政策金利(RBAキャッシュターゲット)が発表された
AUDの動き。
政策金利は、0.25%の引き上げとなったが
これは予想通りというこで、反応は限定的。
どちらかというと利益確定のAUD売りが目立つ形となって
やや値を落とす展開を見せた。
もっともその後発表された声明において、インフレ懸念の継続が表明されたことで
今度は一転買い戻し。
今後もAUDの利上げ継続が期待される形となって
AUD買いが進んだ。
金利発表の二時間ほどあとに発表されたオーストラリアの小売売上高も
予想を上回る結果となって、AUD買いが強まる展開も見せたが、
買いが一巡すると、その後は利益確定の売りに押された。

【ロンドン市場】

ドル円の買戻しが目立つ展開。

東京時間に114.20近辺まで下落したドル円は、
20に本邦輸入勢などからしっかりした買いが入っていたことで
下値進行を阻まれ、
ロンドン時間は、短期筋のポジション調整に値を戻す展開。

もともと頭が重かったこともあり、
ポジションが結構たまっていたと見られ
114円80銭程度までの大きな戻しとなった。

AUDも高値からじりじり値を落とし、
ポジション調整が優勢な展開を見せていた。

欧州通貨は、基本的にもみあい、
ECBとBOEの政策金利発表を今日に控えて
様子見ムードが強まった。

【NY市場】

先月大きく市場を動かしたADPの雇用統計の数字に注目が集まった。
午後9時半に発表された同数字は、
予想の15.5万人前後に対して、9.9万人と予想外の低結果。
この数字を受けて一気にドル売りが進んで、
ドル円が114.30近辺まで値を落とす展開を見せた。

もっとも
先月は、予想を大きく上回るADPの数字をうけて、
米系証券会社などがNFPの予想を引き上げたこともあり、
大きくドル買いを呼んだが、
実際の結果は12.1万人と非常に低結果となったことで、
ADPとNFPの間の相関関係に対する信頼感が低下していることもあり、
ドル売りが一段落すると、
今度は一気に買戻しが入る流れとなった。


ドル円は114円台半ば越えまで値を戻した後はもみ合いの動き。

欧州通貨も、ADPを受けてドル売りの後値を戻すという形は同じ。
その後はそれなりに上下動を見せるものの、
大きな方向感を出すにはいたらず、ECB,BOEを前にした
様子見ムードが強まっている。

そうした中、動きがやや目立ったのが
カナダの買い。
週間在庫統計の数字で、在庫減少が目立ち
需給ひっ迫懸念から原油高になったことが
産油国であるカナダ買いに繋がったと見られた。

もっともこちらもNYの昼ごろからはポジション調整の動きが目立ち
やや値を戻す展開。
今週末の米NFPなどを控えて、ポジションを大きく傾けたくない
市場の状況を示した動きとなった。

【今後の見通し】

今日は、とりあえず
午後8時のBOEと午後8時45分のECB待ち。

BOEは基本的に金利据え置きと見られ、
実際に据え置きの場合は、反応は限定的になる可能性が高い。
もっとも、インフレ懸念を受けて
年内の利上げ期待が強まっている中、
サプライズを期待する声も一部ではあるようだ。

BOEの場合は、会合後の会見などがなく、
何対何での決定であったかなども含めて
議事録待ちであるため、据え置きの場合は、後日の議事録発表を待ちたい。

より注目度が高いのはECB。
市場では利上げ期待が大勢である。
もともとは8月末のECBでの利上げ期待が大勢であったが
その後の要人発言などから今回の利上げ期待にと
期待が前倒しされた。
予想通り利上げの場合は、動きは限定的であると思われるが
もし据え置かれた場合は、かなりの動きが期待できる。

ともに予想通りの結果になった場合は
明日の雇用統計待ちの動きか。

ドル円は、ちょっと蚊帳の外。
基本は金曜日の雇用統計まではレンジ内での動きが中心か。
やや頭が重く、下値リスクは意識したい。

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)