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FOMC特別版 08/09
8月9日
************忙しい人のためのサマリー********
8月8日のFOMC(日本時間9日午前3時15分)は
金利を据え置き
投票は8対1。リッチモンド連銀のラッカー総裁は0.25%利上げを主張
声明文は基本的にややベア目(金利に対してやや弱気)
ただし、今後の展開について、利上げの可能性に言及。
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【FOMC後の市場の動き】
米FOMC(連邦公開市場委員会)は政策金利の据え置きを決定。
市場の大方の予想は、据え置きであったが、
利上げを見込んでいた参加者もかなりの割合で存在したこともあり
発表直後からドル売りが進んだ。
(ちなみに発表直前にはなぜかドル買いが進んだ。)
午前3時15分の発表予定に対し、実際には14分過ぎに発表。
据え置きの第一報と、
声明文前半の弱気なコメントに、ドル売りが一気に進んで、
ドル円は115円20銭近辺から114.55近辺までの大幅な下落。
しかし、ポイントと見られた114.50を割り込めなかったことから
ポジション調整の買いが入って、すぐに115円台に戻し、
数字発表前の115.20/25の水準を越えて、115.30台に。
もっとも2004年から17回連続で続いた利上げ局面がいったん終了し
ひさしぶりの金利据え置き決定に対するドル売りへの意欲も強く、
ドル円は115円30銭台で戻りが頭打ちになったところから
ふたたび下値トライで、114円80銭割れを記録。
短期筋のドルショートポジションを膨らませる形になった。
しかし、このまま終わらなかったのが
今回の市場で、
114.80割れで二度目の下値トライが止められると、
一転ドルの買戻しが優勢に。
今度は、115円台前半では買いがとまらず
FOMC後のドル売りポジションを完全に調整する形で
115.70越えまでドル買いが進んだ。
他の対ドル通貨も状況は基本的に変わらず、
ユーロドルは1.28台前半から1.29手前まで上昇した後
1.2810近辺と1.28割れ目前まで値を落とし、
再び1.28台後半へ。
こちらも、一回目のドルの安値までは動きがいたらず、
返す刀のユーロ売りドル買いで1.27台をつける動きを見せた。
【FOMC声明文解説】
前半は、やや弱気なコメントが目立つ形。
第2パラグラフは
「経済成長については今年前半の強いペースが
住宅市場の冷え込みや遅れてやってきた金利上昇や絵寝る儀価格上昇の
抑制効果によって、落ち着いてきた。」とのコメント。
第3パラグラフで、コアインフレの上昇圧力は残るとしたものの、
インフレ期待は表面化しておらず、これまでの利上げ効果などによって、
今後鈍化するとの見方を示した。
しかし、一方で、
第4パラグラフにおいて、
今後の起こるべき方向性について
「any additional firming」と、
この後の経済状況次第ながら、追加利上げの可能性があることを表明、
市場の金利打ち止めムードをけん制した。
また、全会一致が基本姿勢のFOMCにおいて、
リッチモンド連銀ラッカー総裁が、利上げを主張し、
8対1での据え置き決定になったことも
市場の金利に弱気な見方をけん制する形となった。
注)FOMCは英MPCや日銀金融政策決定会合などと違い、
基本的には全会一致 が暗黙の了解になっている(制度上は多数決での決定)。
前回、決定に対して反対票が出たのは、
洪水の被害が広がった際に利下げを主張する委員が出たとき。
このときは、洪水などにFOMCも考慮しているとのポーズを示すために反対票を残したといわれるなど、
全会一致以外のときの反対票は委員の意見だけでなく、
FOMC全体としての何らかのメッセージを示すのではという見方がある。
【個人的意見】
据え置きはともかく、
声明自体も、一見は弱気に見えます。
市場の行き過ぎた金利弱気姿勢をけん制するために、
第4パラグラフのfirmingという文言を付け加えたという見方も出来、全体の印象も弱気に見えます。
ただ、全会一致でなかったという部分をどう捉えるかあたりで、
この後の動きが決まってきそうです。
ちなみに利上げ方向で反対者が出たのは、1998年以来のこと。
このことを見ても、全会一致で無いということが、どれだけ普通ではないかということを印象付けます。
いまのところ、金利市場での見方は、年内据え置きが大勢ですが、
この後利上げ期待がもう少し膨れてきてもいいかなというのが個人的な意見。
そういう意味では、もう少しドル買いが出てもいいかもしれません。
ただし、116円手前の売りは結構残っているようで、
短期的な見方は
114.50-116.00のレンジが基本。
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1992年チェースマンハッタン銀行入行 1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行 (旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍 10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。 2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト (社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎) |
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