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英PPIでポンド売り進む


8月15日

************忙しい人のためのサマリー********
ドル円、クロス円ともに堅調。

ただし、日本のお盆、海外夏季休暇期間突入ということで
参加者が少なく、上値を超えて走るだけの勢いはなく
基本はレンジ取引。

英PPIは出荷が弱く、仕入れが高いという企業にとって最悪の形で、
ポンドの売りを呼ぶ。
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ドル円の116円台前半では買いが出るなど
基本的に金曜日の円安傾向が続いた。

金曜日発表の日本の第二四半期GDPの弱さから来る
今後の金利据え置き見通しの高まりが
これまで年内の再利上げを期待していた市場の
円売りにつながっていると見られた折、
ドル円・クロス円ともに底堅い展開である。

もっとも、お盆に入って参加者が少ないこともあり
大きくレンジを抜けて一方向に動くだけの勢いもなく、
上値が抑えられた後は、すばやく利益確定の動きも出る展開で
もみ合い状況が続いている。

【東京時間】

クロス円が堅調ながら小動きな展開。
金曜日の海外時間にドル買い・円安が進んだ後を受けての
週明けの市場では、
ドル買いに関しては一服感が見られたものの
円売りについては、根強い動きが見られ、
クロス円の買いが目立つ展開となった。

ただ、ドルは対欧州通貨ではやや小緩んだこともあり
ドル円の伸びは限定的で
116円台前半での動きであった。

東京市場がお盆期間に入ったとあって
参加者が少ないことも、ドル円の伸びを鈍くさせたと見られる。

なお、昨日朝東京千葉などの広い範囲で起こった停電の影響は
特に見られなかった。

小売売り上げの前月比の数字が予想を上回ったNZDがやや堅調で
対円で74円台をトライする動きが見られた。

【ロンドン時間】

ロンドン市場では、円売りの動きが強まり
116円台半ばを超えて
116円台後半まで上昇する動きが見られた。

金曜日のGDPを受けて、日銀が年内に再利上げすることは難しいとの
見通しが市場で広まっており
他の主要通貨との金利差拡大懸念からの円売り傾向が続いていると見られる。

また、ロンドン朝方に目立ったのは
ポンドの動き。
英国の生産者物価指数(PPI)は、
出荷、出荷コアが予想を下回る弱い数字。
これだけでも、ポンド売りの材料であるのに、
仕入れベースでは予想を上回る数字。
企業が原材料価格の上昇を消費の低迷から価格転嫁できないという
状況を浮き彫りにさせる形となり、
企業収益悪化懸念からのポンド売りも呼ぶ形となった。

ユーロのGDPが強めの数字ということで
ポンド売りは欧州通貨全体の売りにはつながらず、
ユーロポンドでのユーロ買いポンド売りという形に。
ユーロは対円、対ドルなどでは底堅い推移を見せた。

【NY時間】

NY時間に入ると、
短期筋のポジション調整もあって
当初はドルがやや軟調な展開。

特に目立った材料が出たわけではなく、
お盆期間の本邦輸出勢のおきっぱなしのドル売り注文などに
ドル円の頭が重い状況をうけて
一旦ポジション調整が出た形。

ドル円はひとまず116円台前半まで押し戻される格好となった。
NY午前10時のオプションカット後にドル売りが目立ったことから
オプション取引に絡んだドル売りが出ていたのではとの見方もある。

もっとも、基本的にドル買いという見方は変わらず、
ドル円の116円台前半などでは買いも強く、
NY引けにかけては再び上値を試す展開。
ドル買いの意欲を感じさせる動きではあった。

【ここからの見方】

お盆シーズンに入って、
対円での取引はかなり閑散としてきた。

海外勢も夏季休暇をとっているものが多く、
いわゆる夏枯れ相場の状況。

ドル円、クロス円での円売り傾向は変わらないが、
参加者が少ない分、ポイントを抜ける勢いに欠け、
頭が抑えられる形。

レンジ取引になることを意識しつつ、
下値を拾いたい展開が続く。

ただし、今日は米国のPPIの発表がある。
前回据え置きを決めたFOMCの際の声明では、
今後は状況を見ながらの利上げ検討ということだっただけに
インフレ関連指標に関する注目度は高く、
流れの変化も踏まえた大きな動きになる可能性がある、

指標までは基本的に様子見ムードか。

 

■為替ニュース配信サイト「Klugクルーク」




山岡和雅
やまおかかずまさ

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後GCIグループに参画。
2005年9月よりGCIキャピタル・シニアアナリスト
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)